ユニセフ(国連児童基金)は、ヨーロッパ諸国や北アフリカ諸国が国内の非正規の移民の削減を進めているため、ニジェールに追放される移民の子どもの数が増加していると発表しました。これらの子どもたちが直面する人身売買、暴力、虐待、搾取や拘留などの危険から守るための国境を越えた仕組みが十分でないことに警鐘を鳴らしています。

毎日500人が流入するニジェール

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トランジット・センターに滞在するアルジェリアからニジェールに送られた男の子。(2018年5月18日撮影)

2017年11月以降、西アフリカ地域諸国出身の子ども2,000人を含む8,000人がアルジェリアからニジェールに送られ、さらに東アフリカ地域諸国出身の900人の難民登録者および難民申請者が手続きのためにリビアからニジェールに移送されました。同時に、移民のニジェールへの流入が続いています。

4月の1カ月間にニジェールを経由した人数は、前月から14%増加し、1日当たり500人近くが到着したことになります。その約3分の1が子どもです。多くは疲れ果て、暴力に晒され、適切な支援や保護を受けていません。多くの子どもは気づかれずに、あるいは身を隠して移動しているため、実際の数字はさらに高いと思われます。

ユニセフ本部プログラム局長エドワード・チャイバン氏は、「ニジェールは、増え続ける国境を越えて到着するあるいは送られてくる難民・移民の子どもたちをケアするために支援を必要としています。解決するためには、子どもたちを守るために国境を越えた政府間の協力を改善することに加え、ニジェールのような国々が国内のすべての子どもたちに対して、彼らが誰でありどこから来たかに関わらず、支援制度を強化することを後押しするためのより多くの投資が含まれなければなりません」と述べています。

国境を越えた子どもの保護施策が急務!

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4カ月ぶりに再会し、母親に抱きつく7歳の女の子。(2018年5月13日撮影)

このような状況に対してユニセフは、離ればなれになった家族を再統合し、子どもたちに学習を続けさせ、基本的な社会サービスを確実に受けられるようにするための活動をおこなっています。ユニセフはニジェール政府、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)および 国際移住機関(IOM)と協力して、ニジェールに家族がいる子どもの再会を助け、特にリビアから避難してきたエリトリアとソマリア出身者に対しては、第三国定住に必要な評価の支援をおこなっています。

またニアメ行政区子どもの保護局が管理する一時滞在センターにいる子どもたちに対しても、彼らが過酷な旅路で負ったトラウマを克服するための緊急的な心理社会ケアを提供する支援を行っています。

今後数カ月の間には、子どもの保護ケアを提供する総合的な社会福祉サービス拠点も設置する予定です。この拠点は、おとなの同伴者のいない、あるいははぐれてしまった子どもや移動中の弱い立場にある家族に対して、基本的な家庭用品、保健および紹介サービス、ならびに家族との連絡を回復・維持するための支援を提供します。

また「移民・難民に関するグローバル・コンパクト」も、子どもたちを弱い立場に置いている移民政策と手続きを見直し、子どもの安全を守ることができるものに置き換えるユニークな機会を提供しています。例えば「子どもの保護のための西アフリカネットワーク(WAN)」は、政府、市民社会や個人を繫ぎ、おとなの同伴者のいない移民の子どもたちが移動中に、また彼らが祖国に帰還し家族と再統合した際に受けられるサービスを紹介しています。


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