「ルワンダって電気通ってるの?」

この質問、出国前に何度も聞かれました。ぼく自身も疑問でした。でも、ちゃんと電気ありますよ。日本人が思っているよりも、アフリカは発展してるんです。

先日、ルワンダで初めて電気料金を払いました。いくつか方法はあるんですが、多くの人は携帯電話で電気料金を支払っています。そもそも「携帯持ってるんだ!」と驚く人も多いでしょう。ルワンダの携帯普及率は72%(※14年9月時点)とされています。
※引用元:Mobile phone penetration rate grows to 72% in September | The New Times

いまではルワンダでも携帯を持っているのは当たり前。では、実際にどうやって携帯を使って電気料金を払っているのか?その方法をご紹介します。

アフリカのイメージ、変わりますよ。

※携帯で電気料金を支払う方法(モバイルマネー)だけ知りたい方は、『2 MTNショップへ!』からお読み下さい。

mobile money

電気料金の払い方が分からず村人に助けを求める

ムシャセクターに住み始めて2週間ほど経った時のこと。突然、電気がつかなくなりました。

停電かな……?でも隣の神父さん(大家さん)ちは電気ついてるな……。

あ、あれか!とふと思い出したのは、家の外についている電気メーター。

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やっぱり“Flash = Low Out”って書いてありました。ランプが赤く点滅してるからお金を補充しろってことか。そう、ルワンダの電気はプリペイド(前払い)式なんです。どうやって電気買うのか確認するのわすれてたー、とのんきなことを思いながら神父さんに電話。夜にも関わらず、すぐ来てくれました。

「どうやって電気補充すればいいの?」
「ぼくは携帯でいつも払ってるんだけどね。いまちょうどデポジットがなくて…。明日の朝になったら、その辺の道端にいる若い兄ちゃんから買えるから、また明日だね!Ijoro rwiza(おやすみ)!」

オーマイゴッド、ざっくりすぎるよ神父さん。ほんとにそんなんで買えるのか…。悩んでてもしょうがないので翌朝「道端にいる若い兄ちゃん」を探します。

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……人っ子一人いませんが

運悪く、その日は月に一度のウムガンダ(※)の日でした。
※毎月、最終土曜日の朝に、地域全員で清掃活動などを行うしきたり。信州地方で言う「おてんまさん」のようなもの。

どこでウムガンダやってるかなんてまだ知りません。ウム…。とりあえず近くのアリメンテーション(※)で聞いてみよう。
※水やお菓子、ちょっとした生活雑貨などを売ってる小さなよろず屋さん。

「電気買いたいんですけど…」
「それならこの携帯で出来るわよ。番号は?」
「番号……?」
「メーターに番号が付いてるはずだけど……」
「分かんないな……ちょっと来て!」

埒が明かなそうなので、無理やり家まで着いてきてもらうことに。

「番号ってこれのこと?」

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「うーん……11桁あるはずなんだけど、これは8桁しかないから違うね」
「そうか……」

と困っているところに、どこを警備してたのか全く分からないタイミングで警備員登場。事情を話すと、誰かを呼んでくると行って、電話しながらどこかに行きました。

待つこと30分。。。

見知らぬお兄さんと帰ってきました。

「これが君んちのカードだよ」

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「おお、サンキュー!確かに11桁書いてある!」(黒で塗りつぶしてあるところ)

……

でもどちらさまですか、お兄さん。なぜうちのカードをこの人が持ってるのか…この人が「道端にいる若い兄ちゃん」だったのか…それか神父さんちの使用人か…と疑いつつもとりあえず番号が分かったので良しとします(結局いまだに彼がどこの誰だったのかは分からず)。

この11桁をお姉さんが携帯に打ち込んで、とりあえず5,000RWF(約830円)分入れてもらうと、20桁の番号がSMSで届きました。それをメーターに入力。

無事に回復!

と思いきや、赤ランプが点滅から点灯に変わっただけ。十分入っていれば緑色になるはずが、これじゃ少ないみたいです。とりあえずお姉さんに現金で5,000RWF渡してこの日は終了。

MTNショップへ!

電気が切れる度に毎回お姉さんに頼むのも面倒なので、自分で携帯から払えるようにするため隣町の携帯ショップへ。

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ルワンダの三大携帯会社の1つ、MTNです。日本で言うとソフトバンク(らしい)。JICAから支給されている携帯にも、MTNのSIMカードが入っています。ここで「モバイルマネー」というサービスに登録すれば、携帯から電気料金をはじめ各種送金システムを使えるようになります。それなりの規模の町には大体MTNがあります(ぼくの村にはもちろんありません)。

IDとパスポートのコピーを携帯と一緒に渡し、所属先や端末の登録名(以前のボランティアの名前になってた)など確認された後、モバイルマネーのPINコードを設定して、無事に登録完了。デポジットとして、とりあえず20,000RWF(約3,300円)払っておきました。前回払った5,000RWFが1週間で無くなったので、20,000RWFあれば一ヶ月持つはず。あとは携帯から好きなときに好きな金額を指定して払うだけ。モバイルマネーの登録自体は無料で可能です。

モバイルマネー送金方法

ここからは、モバイルマネーを使った送金方法を、写真で順を追って説明していきます。

「*182#」に電話をかける。
※「182」だけでなく「*」も「#」も入力必須です。

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1) ENを選択(EN=Engllsh, KIN=Kinyarwanda)。

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2) Buy を選択。

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2) Electriciy を選択。

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送金したい金額を入力。今回はデポジットした全額20,000RWF入れてみました。

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メーター番号(カードの11桁)を入力。※カードをどうやって手に入れるかは謎です。ごめんなさい。

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MTNショップで設定した5桁のモバイルマネー用のPINコードを入力。※携帯自体のセキュリティコードとは別です。

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「すぐに確認のメッセージが送られてきます」の表示。ここで残高も確認できます。

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成功するとこんなSMSが届きます。あとはこれに書いてある20桁の番号をメーターに入力すれば電気の補充完了。

ということで、親指一本で携帯から電気料金を支払うことが出来ちゃうんです。電気も水道も満足に整っていないくせに、携帯がこんなに便利に使えるなんて不思議な気もしますが、それだけ携帯がこの国の人たちにとって無くてはならない存在になっているということですね。

内陸国で資源も少ないルワンダは、IT立国を目指してICT技術の普及・整備に力を注いでいます。これから携帯やスマホが、国民にとってますます重要なツールになっていくのは間違いありません。

MTNモバイルマネーサービスの公式サイトはこちら。

MTN Rwanda

現在ルワンダ時間18時半。そろそろ日が暮れてきました。

灯りがあるって、ありがたい。

竹田憲弘(@NoReHero

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Norihiro Takeda

Norihiro Takeda

コミュニティ開発(Community Development Officer)青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers)
2016年1月から2年間、青年海外協力隊としてルワンダで活動します。 前職は菓子メーカー営業。水問題を中心に、地域の人々の生活改善をお手伝い。 これからルワンダに来る方々の役に立つ、現地リポーターならではの生の情報をお届けします!