ケニアには1年で2回雨季があります。
大雨季が終わる5月からは収穫期に入ります。

5月始めは”Cow piece”と呼ばれる豆や、”Kunde”と呼ばれる葉っぱが、とてもいい感じに収穫の時期を迎えます。

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さて、今回はケニアの農業についてご紹介します。
ケニアの農林水産業はGDPの27%を占める主要産業で、全人口の約40%以上が農業に従事しています。

そんなケニアにはたくさんの植物が生存しています。
その総数はなんと”850種類”!

内訳を詳しくみるとこんな感じです。
・フルーツ400種(約50%)
・葉もの野菜210種
・その他

その中でも、ケニアにおいて市場化されていないものの住民に活用されている葉物野菜に着目したいと思います。

栄養面と収入面を同時に解決!注目を集める葉物野菜とは!?

ケニアの首都ナイロビにある国際機関”Bioversity International(旧名:国際植物遺伝資源センター)”は、「地元の自然環境に適した葉物野菜の中には近代的な野菜より高い栄養価を持つ野菜もあり、商品化を進めることで栄養面に加えて農民の収入向上にもつながる」という研究成果を発表しました。

葉もの野菜とは、以下の様なクンデ(ササゲ)などです。

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※この小さく生えてる植物です。

そして今、この葉物野菜に注目が集まっています。

理由は、
・作りやすい
・環境に適してるので、肥料などが少なくていい
・害虫に強い
・文化に根差している。利用の習慣がある。
・収入・栄養の多角化に貢献
などなどです。

手軽に安く手に入るにも関わらず、鉄分などの栄養が多く含まれています。
また簡単に作れるため、余剰分は都市部に販売することが可能です。

ただ難点としては、まだマーケットが小さいことです。
都市部においては、”伝統野菜=貧困”というイメージが根強いためです。

けれどBioversityの働き掛けもあり、そのイメージは変化してきています。
実際に少しずつ需要が拡大しており、大型スーパーでも販売が始まるようになりました。

2006年時点では、約1万人が伝統野菜ビジネスに従事するまでに増えてきています。

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葉物野菜は成功する!?個人的に面白いと思う2つの視点

この流れの面白いところは、個人的に2つあると思っています。

1つは、その辺りに生えていた草や葉っぱに付加価値を加えることで需要を増やしたことです。
つまり、外から何かを持ってくるのではなく、今ある自らのリソースを生かして、自らの環境を改善していく取組みです!

もう1つは、彼らの生活や文化に既に溶け込んでいる物を拡散した点です。
既に”利用する文化”がある物に価値をつけたので、その広がりも早かったのではないかと思います。

ケニアの農業が抱える課題とは!?

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比較的、果物や野菜などの植物が収穫できるケニアですが、加工分野においてはまだまだ発達していません。
トマトは作れるけれどケチャップなどの加工品は、ほとんど外国からの輸入です。

ケニアの農業分野ではまだバリューチェーンが確立されておらず、今後もまだ伸びる余地が大きいと思います。

また農業の効率性も悪いのが課題となっています。
ケニアの農家の約8割が1ha未満の小規模農家です。

日本が培ってきた農業ノウハウがケニアに役に立つ可能性は高いと思っています。

ケニアに進出したい日本企業の方々!
ぜひ一緒に作戦を練りましょう!

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凡
Africa Quest.com 編集長。1987年うどん県生まれ。証券会社退社後、青年海外協力隊としてケニアに赴任。在任中に雇用創出をビジョンにソーシャルベンチャーを共同創業し、約2年にわたり運営を行う。現在は、Africa Quest.comの運営や中小企業のアフリカ進出サポート、アフリカビジネスラボのモデレーターなど、アフリカをテーマに幅広く活動している。