丸紅・富士電機、初のアフリカ地熱発電所案件を受注!ケニアでオルカリア第6号機を建設!

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丸紅は、ケニア共和国ナクル県オルカリア地区において、ケニア発電公社より出力70MW級の地熱発電所建設案件を設計、調達、建設までを一括して請け負うフルターンキーで受注しました。また富士電機は、本案件の主契約者である丸紅から地熱発電設備一式を受注しました。両社は旺盛な電力需要に応え、ケニアの経済発展への貢献を目指します。

ケニアで開発が進む地熱発電!

ケニアではピーク時の電力需要が毎年平均約5%成長しており、ケニア政府は長期開発戦略「ケニア・ビジョン2030」において、2030年までに地熱発電容量を5,000MWまで増大させる開発目標を掲げています。地熱電源は温室効果ガスの排出量が少なく、且つ天候に左右されずに安定的な発電が可能であることから、現在ケニアにおいて、総発電量の約43%を担う、重要なベースロード電源となっています。

ケニアのナクル県オルカリア地区は首都ナイロビの北西約120kmに位置しており、オルカリアIは1981年に運転を開始したケニアで最初の地熱発電所です。すでに稼働している5基(1~5号機)の発電設備の総出力は約185MWで、アフリカ最大規模です。なお東アフリカではエチオピアやジプチなどで新たな地熱発電開発が計画されています。

丸紅・富士電機、初のアフリカ地熱発電所案件を受注!

本プロジェクトは、既存のオルカリアI発電所内に第6号機を建設します。蒸気タービン、発電機等の主要機器は富士電機から調達し、2021年の完工を予定しています。国際協力機構(JICA)の円借款(政府開発援助)と欧州投資銀行(EIB)からの融資により建設資金が供与される予定です。

本プロジェクトは丸紅及び富士電機にとって、アフリカにおける初めての地熱発電所建設プロジェクトとなります。丸紅は再生可能エネルギー分野での取り組みを拡大しています。地熱発電所建設ではこれまでに900MW超の受注実績を有しており、その他にも太陽光、風力、水力、バイオマス等を利用した発電所の建設、及び発電事業に国内外で取り組んでいます。また発電事業においては、今後4~5年でネット発電容量に占める再生可能エネルギーの割合を、現在の2倍の約20%に引き上げることを目指しています。

また富士電機は1960年以降、アメリカ、インドネシア、フィリピン、アイスランド、日本など世界各地で地熱発電事業を展開し、これまでに合計81台、3,132MWの発電設備(蒸気タービン・発電機等)を受注しています。本プロジェクトを契機に、アフリカでの地熱発電設備の受注拡大を図るとともに、アフリカ地域の経済発展と地球環境保護に貢献していきます。


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