こんにちは、Africa Quest.com編集長の凡です。久しぶりにケニアから現地レポートをお届けしたいと思います。今回はケニアに住んでいる人が突然のアナウンスで登録対応に追われているケニア版マイナンバー制度”Huduma Namba”についてご紹介します。

ケニア版マイナンバー制度とは!?

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2019年4月2日、ケニアのケニヤッタ大統領は国家統合個人情報管理システム(NIIMS: National Integrated Identity Management System)の運用開始をアナウンスしました。NIIMSに登録すると、”Huduma Namba”、つまり日本で言うところのマイナンバーカードが付与されます。

カードにはこれまで異なるデータベースで管理されていたIDカード、運転免許証、パスポートなどの個人情報が一元化されるほか、氏名、国籍、出生地、家族情報、婚姻歴、就労状況、農業従事の有無、生体情報(写真と指紋)などと言った情報が登録されます。

登録の対象となるのは、ケニアに居住する6歳以上に人です。私たち外国人居住者は、社会人や学生など長期滞在者のみが登録の対象になります。ただし、日本大使館とJICA関係者など一部は免除されているそうです。なので、旅行なのど短期滞在者は特に気にする必要はありません。

登録期間は2019年4月2日から5月16日までのたった45日間です。登録場所はいくつか仮設でも用意されており、午前7時から午後5時までが登録時間になります。実際、システム上の関係で終わる時間は明確に決まっているそうで、ギリギリに行くと並んでいても受付されないみたいです。

登録しないと一体どんな影響があるのか分かりませんが、携帯電話(SIMカード)を止めるぞ!って話もあります。実際にどこまで紐づけられるのかは謎ですが、ケニア政府側は結構本気みたいですね。

実際にHuduma Nambaを取りに行ってみた。

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私は対象にしっかりと入っているのでHuduma Nambaの登録に行きました。登録受付所はいくつか開設されているのですが、私は、友人からの情報を頼りに確実にやっていて恐らく早いんじゃないかと思われるKaren地区のDistrict Officeに行きました。早いかどうかの基準は、登録の機械の数で変わります。

スタッフの力量にもよるのですが、1人当たり10~15分は平均でかかります。実際のところ、当日に登録に来る人数は予測できないので、機械が多い所が早いだろうと予想していました。(写真に写っている赤いのが登録機械です)

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さて朝7時スタートと聞いていたので、朝6時45分に到着しました。すでに30~40人くらいのケニア人が待機していました。

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っと言ってもここはケニアですので、もちろん時間通りには始まりません。実際には7時半過ぎくらいにボチボチ登録スタッフがやって来きました。

そして列だってきちんと出来ません。会場前方で行われるっぽい雰囲気でしたが、実際に始まってみると後方でも行われたので、列が2分されましたし、1列に並んだかと思いきや機械ごとに勝手に並ぶ人もいたりして、開始前半で全体のルールが出来上がるまでは結構沸いてましたね…。

そんなこんなでヤイヤイしてましたが、約3時間くらいですべての手続きは終了しました。順番になると登録用紙を渡されるので記入して、それをオフィサーが機械に入力して、身分証(パスポート・エイリアンカード)とか確認して、写真と指紋取って、はい終了です。

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なお登録用紙を先に配って記入させとけばもっとスムーズなんじゃないかっていうツッコミは心の中に閉まって置きました。

最後にピレっと一枚の紙切れを渡されます。やってみるとあまりに簡素だったので、本当に終わったのか心配ですが、たぶん大丈夫でしょう。

一方で、ケニアでは反対する人も…!

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日本の時もそうでしたが、やはり個人情報が政府に管理されるということで、反対派や懸念事項が出てくるのは当然のことだと思います。

ただ我々外国時居住者は登録して置かないと、マジで後々いちゃもんつけられて賄賂のネタにされる可能性もあってめんどくさいので、登録しないという選択肢は取りずらいですよね。。。

実際のところ、ケニア政府は「延長しない!」とアナウンスを度々していますが、登録しないとどうなるか、期日の延長措置はどうなるかなどは、明日以降、徐々に明らかになっていくのでしょう(苦笑)。

突然のアナウンスでケニア在住の人々が振り回されているNIIMS制度はきちんと稼働するのか!?そしてマイナンバー(Huduma Namba)カードは果たして本当に発行されるのか!?

そんなこんなでぼちぼち待ってみようと思います。現場からは以上です。

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凡
Africa Quest.com編集長、IC NET TRADING AFRICA LTD CEO。証券会社を経て、青年海外協力隊としてケニアへ渡航。貧困地域に暮らす女性たちへの収入向上支援を行いながら、ケニアに雇用を生むことをビジョンにソーシャルベンチャーを共同設立。2015年9月まで約2年にわたり経営を行う。現在は、ケニアを拠点に農業・食品関連ビジネスの立ち上げ、日本企業のビジネス進出支援、Webメディア運営や講演・セミナー講師などアフリカと日本を繋ぐコーディネーターとして幅広く活動中。