調理のために木々が伐採され続ける?!

私が初めてブルンジを訪れた際に驚いたことがあります。

それは、中上流階級であっても、炭で調理していること。炭、つまり木が、毎日目の前で燃やされるというのは心が痛むものがあります。

そして後に更に衝撃を受けたこと。

人口の大部分を占める貧困層は、薪を燃やして、焚き火のように調理をすること。

七輪に炭を入れて燃焼させれば、多少は燃焼効率がいいのですが、焚き火での調理は効率が悪いため、多くの木が必要になります。

しかしながら、炭は高価であり、ガスはもっと高価です。したがって、ほとんどの国民が、薪を自分で探してきて、調理するしかありません。

自然破壊が進むと・・・

もし国民1,200万人が、毎日炭や薪を燃やし続けたら、北海道の3分の1程度の面積しかないブルンジは、一体どうなってしまのでしょう。

自然破壊による、土壌流出、水源の枯渇、生態系の破壊、土砂崩れ、そして、気候変動。全てが私たちに跳ね返ってきて、貧しい人たちの暮らしを直撃します。

既に、ブルンジには一部の自然保護区を除いて、原生林は残っていません。どこまでも連なる丘の大部分は、耕しつくされています。

ブルンジ

木々が生えているところであっても、よく見ると、成長の早いユーカリのみが植えられていることが多いです。成長したら、またすぐ伐採するためです。一種だけしか生えていないというのは、土壌や水資源の破壊にもつながります。

ブルンジ2
手前の丘に生えている木はユーカリのみでした

ブルンジ国民の実に9割以上が、自然環境に依存した伝統的な農業で生きているにも関わらず、自然が破壊され続けていることに、ずっと危機感を抱いていました。

事実として、国民の半数が慢性的に食糧供給が不安定であり、食料生産は1人あたり55日分/年(国連食糧農業機関2018)しかないという世界で最も飢餓が深刻な国となっています。

そして、一見美しいように見えるブルンジの丘や田園風景に、豊かに茂る木々があまりに少ないことも、「未来のために、今どうにかしなければ」という焦燥感を駆り立てるようになりました。

薪調理からの変革を図ろうという、具体的な思いへと変わっていきました。

バイオガスという選択肢!

そして、薪調理の代替として、バイオガスでの調理を構想するに至りました。

バイオガスは、家畜の糞や生ゴミなどを発酵させて発生するガスのことで、調理用のガスとして使うことができます。

バイオガスは、糞などを放置した場合にも大気中に排出されるガスであるため、燃焼にあたり追加で二酸化炭素を発生させることがなく、また、焚き火調理のように肺疾患を引き起こすような有害物質の排出もありません。また、ガス生成後の糞は、従来通り肥料として使うため、一切無駄がありません。

環境負荷が非常に小さいバイオガスを普及させたい!そう思うようになりました。

ただ、調べたところ、ブルンジにはバイオガスプラントを設置できる業者はいません。そこで、クラウドファンディングで、日本の個人の方々から資金協力を頂き、ケニアから業者を招聘して、モデルとなるプラントを建設することにしました。

現在クラウドファンディングを実施中です!

Readyforのこちらのサイトからご協力頂けます。

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資金集めを成功させて、モデルプラント設置からノウハウを習得した後、生涯を通して、ブルンジ全国へ技術や知見を広めていきたいと思っています。

ブルンジの人たちが、豊かな環境の中でずっと幸せに暮らすために。
ブルンジの美しい自然を、ずっと先の世代にも残すために。
地球規模での気候変動を、ブルンジからわずかでも緩和するために。

たくさんの思いを込めて、実施中です。少しでも多くの方にご協力頂けると嬉しいです!

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ドゥサベ 友香

ドゥサベ 友香

妻/母/開発コンサル会社勤務/雑貨店経営/ボランティア団体代表メイドインブルンジ&エコ専門店
ドゥサベ友香(ともか)1989年名古屋市生まれ。2016年にブルンジ移住。夫と娘、ときどき夫の家族・親戚やその他私は知らない人たちと共にブジュンブラに暮らす。育児と日本のコンサル会社の業務の傍ら、メイドインブルンジ&エコ商品を扱う店の経営、路上の母子の生活再建支援も手がける。