ドキドキのアフリカ生活!
最初は不安と緊張から色々と用心したものです。
見るもの全てが新鮮で、毎日が驚きの連続でした。
ただ1年もいるとどうしても慣れてくるもので、
早朝にロバのマヌケな鳴き声で目が醒めるのもいつもの事。
Tシャツ&ジーンズのラフな格好で、
街中を闊歩するようになります。
ケニアに来てちょうど1年目、
そんな僕に襲いかかった突然の出来事をお届けします。
知ってました?意外と簡単に骨は折れるんですよ!
ケニアに来てちょうど1年経った頃。
僕に襲いかかった悲劇。
左肘骨折!!
それはもう見事に折れました(笑)
簡単にポキっとね。
激しく転んで、手をついたその瞬間。
つき方が悪かったのか、縦に亀裂がピシっと。
折れた初日は全く折れた気はしなくて、
ただの打撲かなと思って1日過ごしていました。
しかし次の朝起きても痛みが治まらなかったので、
そのまま首都にあるナイロビ病院へと駆け込みました。
レントゲンを撮ると先生がはっきりと、
「折れてますね。」
レントゲン写真を見た僕も、
「確かに折れてますね。」
その日から左肘を固定された日々を過ごしました。
突然の包帯姿に任地の人たちは大爆笑!
突然僕が包帯なんか巻いてくるものだから、
任地の人々はそれはもう興味深々です。
子どもが触ろうとするのを制止するので、
1日が終わろうかという勢いです。
ただ骨が折れたからって仕事を休む訳にはいきません。
ケニアに来て1年経ったころは、
それはもう予定がびっしり埋まっていました。
狭いマタツ(ミニバス)に押し込められて、
左肘を庇いながら各地へ移動。
さすがに見た目が病人なので、
ケニアの人々もとても親切にしてくれました。
おかげでケニアの人々の優しさに触れる、
とってもいい機会でもありました。
全ては一瞬の気の緩み!アフリカでの通院生活は大変!
包帯を変えるために2週間に1度は、
狭いマタツに4時間揺られて首都ケニアに上京します。
それでなくても治安の悪いナイロビ。
どう考えても片手しか使えないであろう日本人。
格好の的ではありませんか!!
基本的には行動は全てタクシー移動。
1人でなかなか買い物にも行けません。
ナイロビ病院では一般的なフロアではなく、
個人の開業医が入っている建物に通います。
一応JICA公認のお医者さんリストがあり、
そこを訪ねていくのです。
僕の主治医はインド人の先生でした。
お金はもちろん実費です。
ちょっと診察しただけで、
3000~5000円とかなりの出費となります。
まぁ地方のヤブ医者に頼む訳にはいかないので、
これくらいのことは仕方ないですね。
結局この様な生活を2ヶ月も続けることとなりました。
結局移動費やなんやらを全て含めると、
5万円くらいはかかった気がします。
最初はほんの一瞬の気の緩みから始まりました。
アフリカ生活を始めて1年経ったころは、
生活も慣れて、仕事も順調に行き始めるので、
どうしても些細なことに目が向かなくなります。
僕の場合は怪我でしたが、
アフリカではやはりスリや強盗なんかに遭う場合もあります。
どんな時も気を緩めず、
暮らさなければいけないという良い教訓となりました。
ちなみに腕はケニアの伝統布カンガを使って、
ちょっとオシャレにぶら下げてこともありました。
ケニアスタイルですね。
後日談ですが、結局ケニアでの治療は上手くいかず、
日本へ緊急帰国となったのは今では笑い話です。
凡