グローバル・ブレインが運営するグローバル・ブレイン9号投資事業有限責任組合(GB9号ファンド)は、エジプト発のフィンテック企業Riseに出資しました。
グローバル・ブレインは、フィンテック市場の成長ポテンシャルとRiseの経営チームを高く評価し、出資を決定しました。
Riseはエジプトに拠点を置く2023年に設立されたスタートアップで、今後はグローバルブレインのネットワークを通じてRiseの成長を支援します。
出資を受けたフィンテック企業「Rise」とは
Riseはエジプトを拠点とするフィンテック企業で、2023年3月に設立されました。
Abe Abdullaが代表を務めるRiseは、エジプトおよびMiddle East & North Africa (MENA) 地域の金融サービスの革新に貢献しています。
銀行口座を持たない人々や中小企業向けにデジタル金融サービスを提供し、従来の銀行サービスにアクセスできない層に金融アクセスを拡大しています。
主な提供サービスには、デジタル決済、オンライン融資、貯蓄口座、資産管理ツールがあり、多岐にわたるサービスを一元化することも特徴的です。
ユーザーに利便性と安全性を提供し、地域の経済成長に貢献することを目指しています。
引用画像:公式HPより
エジプトの市場規模とフィンテック支援体制
Riseが主な対象市場とするエジプトは、アフリカ各国の中でも人口の多い国の1つで、1.12億人以上の人口を持ち、外国籍居住者も1,500万人以上います。
2030年までに人口が1.2億人を超えると予測されており、アフリカ最大の経済規模を誇っています。
過去10年間でGDPは大幅に成長し、世界銀行のデータによると、エジプトのGDPは2023年に約3,950億ドルであり、これはアフリカ全体で最も大きな経済規模です。
高インフレや外貨危機などの課題にもかかわらず、政府の対内直接投資と成長志向の政策により経済は順調に回復しています。
またエジプト中央銀行(CBE)やエジプト金融監督庁(FRA)はフィンテックの拡大と金融包摂を支援する制度的枠組みを導入し、金融サービスへのアクセスを拡大しています。
UnsplashのJack Krierが撮影した写真
Riseへの出資背景
グローバル・ブレインは、エジプトおよびMENA地域におけるフィンテック主導による金融市場の成長ポテンシャルに期待をしています。
また、金融サービスのプロフェッショナルとプロダクト開発に強い連続起業家で構成された経営チームを高く評価し、今回の出資を決定しました。
今後、グローバル・ブレインが有するネットワークを通じて強力な金融機関とRiseをつなげるなどの支援を提供し、Riseの成長に貢献していきます。
- 記事提供元:エジプト発、中東・北アフリカ(MENA)地域の金融サービスを革新するフィンテック企業Riseへ出資 | PR TIMES