Africa Quest.comでは、2017年もアフリカに関する様々なニュースをお届けしてきました。今年1年で約300記事を配信してきたAfrica Quest.comから、「2017年のアフリカ×日本」というテーマで、今年の話題を集めたニュースやトレンド記事を紹介させていただきます。
話題を集めたアフリカでの話題!
ケニア大統領選挙で現職ケニヤッタが再選!野党連合、結果受入れ拒否でくすぶる火種!
現職ケニヤッタが大統領に一度は再選されるものの、最高裁判所が無効と判断。再選挙が実施され、ケニヤッタが再び勝利しました。野党は再選挙をボイコットするなど、混乱は未だ続いています。ルワンダでも大統領選挙が実施され、98.8%の支持率でカガメが再選しました。次に注目される大きな選挙は2018年のジンバブエ、2019年の南アフリカ大統領とナイジェリアの大統領選挙です。
ケニア大統領選挙で現職ケニヤッタが再選!野党連合、結果受入れ拒否でくすぶる火種!
豊田通商、コートジボワールで大型モール”PlaYce”をオープン!アフリカ8カ国への展開を目指す!
豊田通商の子会社でフランス最大の商社であるCFAOは、コートジボワールの最大都市であるアビジャンに大型ショッピングモール”PlaYce Palmeraie”をオープンさせました。敷地面積2万9000平方メートルを有するモール内には、カルフールなど24の小売店・飲食店が入っています。PlaYce(プレイス)ブランドのショッピングモールはこれで2店舗目で、今後アフリカ8カ国への展開を目指しています。
豊田通商、コートジボワールで大型モール”PlaYce”をオープン!アフリカ8カ国への展開を目指す!
アフリカがモバイルマネーのグローバル市場を牽引!新たなサービスが続々と誕生!
GSMAは最新報告書「サハラ以南アフリカ地域におけるモバイルマネーの状況」で、全世界のモバイルマネーのサービスの半数以上に当たる140サービスがアフリカ39カ国で運用されていると発表しました。またモバイルマネーを活用した保険やクレジットなど新たなサービスが続々と誕生しており、アフリカがモバイルマネーの世界市場を牽引している様が紹介されています。
アフリカがモバイルマネーのグローバル市場を牽引!新たなサービスが続々と誕生!
ケニア最大のインフラプロジェクト、ナイロビとモンバサ港を結ぶマダラカ高速鉄道が開通!
ケニアの首都ナイロビとモンバサ港を結ぶ高速鉄道”Madaraka Express”が開通しました。これまで約12時間かかっていた所要時間が約4時間半に短縮されます。高速鉄道の建設は、ケニアにとって過去最大規模のインフラプロジェクトで、中国が38億ドル(約4,000億円)かけて建設しました。
ケニア最大のインフラプロジェクト、ナイロビとモンバサ港を結ぶマダラカ高速鉄道が開通!
アフリカ×大企業
三井物産、アフリカ市場開拓に向けて再強化へ!ドバイの農産物関連会社に約300億を出資!
三井物産、アフリカ市場開拓に向けて再強化へ!ドバイの農産物関連会社に約300億を出資!
三井物産は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とするETG社の株式を総額約300億円で取得すると発表しました。持ち分法適用会社として、取締役も2名派遣する予定です。農産物取引、農業資材販売などを東アフリカ・環インド洋地域を中心に約36ヶ国で展開する印僑系企業と連携することで、アフリカ地域での収益基盤強化を目指します。
アフリカ市場での事業拡大を加速!関西ペイント、東部最大の塗料メーカーを買収!
関西ペイントは、連結子会社で南アフリカ共和国に拠点を置くカンサイ・プラスコン・アフリカ(KPAL社)が、東アフリカ地域において塗料最大手であるSadolinグループの株式を取得したと、2017年2月8日に発表しました。成長著しい東アフリカ市場で事業基盤を固めるとともに、アフリカ全体でのさらなる事業拡大を図ります。
アフリカ市場での事業拡大を加速!関西ペイント、東部最大の塗料メーカーを買収!
カゴメ、セネガルで加工用トマトの営農会社を設立!西アフリカ市場の攻略を目指す!
カゴメは、西アフリカのセネガル共和国において、加工用トマトの栽培・仕入れ・販売を担う営農会社「カゴメセネガル」を首都ダガールに設立すると発表しました。同社が保有する種子や栽培技術等の農業技術資源を用いて、セネガルに新たな加工用トマト産地を形成します。また、将来的にはトマトペーストなどのトマト加工品の製造まで事業領域を拡大し、さらには西アフリカ諸国経済共同体のトマト加工品マーケットへの参入を目指します。
カゴメ、セネガルで加工用トマトの営農会社を設立!西アフリカ市場の攻略を目指す!
阪急阪神エクスと商船三井ロジ、ケニアに拠点開設!東アフリカ地域で物流サービスを提供!
物流大手の阪急阪神エクスプレスと商船三井ロジスティクスが、ぞれぞれケニアの首都ナイロビに拠点を開設しました。阪急阪神エクスプレスは、提携先のイントラスピード社に2017年6月1日より 社員を派遣します。商船三井ロジスティクスは5月31日に日系物流企業として初となる支店設立の認可を受け、日本人社員が常駐します。需要が拡大する東アフリカ地域で輸送サービスを提供します。また同じタイミングで日通も日本人社員を派遣し、大手ロジスティクス3社がケニアに揃いました。
阪急阪神エクスと商船三井ロジ、ケニアに拠点開設!東アフリカ地域で物流サービスを提供!
アフリカ×ベンチャー
DMM.Africa、アフリカの奇跡”ルワンダ”で急成長するIT・フィンテック市場に本格参入!
DMMグループは、東アフリカのルワンダ共和国においてソフトウェア開発・運営を行う HeHe Labsを完全子会社化し、新たにDMM.HeHeが誕生しました。加えて、公共交通機関向けの電子マネー事業を行うAC Groupに出資しました。DMM.Africaより役員を送り込むなど経営に積極的に関与することで、急拡大するルワンダのICT分野での事業拡大を目指します。
DMM.Africa、アフリカの奇跡”ルワンダ”で急成長するIT・フィンテック市場に本格参入!
アフリカ史上初!CLUE、ガーナ政府機関とドローンを利用した道路点検を実施へ!
ドローンのソフトウェア開発企業であるCLUE社は、西アフリカのガーナ政府機関であるガーナ高速道路局と約14,000kmの道路をドローンを使って点検作業を実施する旨の協力協定(MOU)を2017年5月に締結しました。ガーナの政府機関がドローン関連企業と協定を締結するのは史上初の取り組みで、またアフリカ全土においても政府機関と日系ドローン企業が提携するのは初の事例となります。
アフリカ史上初!CLUE、ガーナ政府機関とドローンを利用した道路点検を実施へ!
サラヤ、東アフリカの食品衛生事業に進出!ウガンダの日本料理店を運営するベンチャーに出資!
洗剤メーカーのサラヤは、東アフリカのウガンダで日本料理店を企画運営する日系ベンチャー企業「COTS COTS(こつこつ)」に出資し、東アフリカにおける食品衛生事業に参入。なおCOTS COTSはトリドールからの出資も受け入れており、2018年春にモールと日本食料理店をオープン予定です。
サラヤ、東アフリカの食品衛生事業に進出!ウガンダの日本料理店を運営するベンチャーに出資!
アフリカの子どもたちに夢を!本田圭佑、ウガンダのプロクラブ買収を通じて目指す未来!
プロサッカー選手・本田圭佑のマネジメント会社”HONDA ESTILO”グループは、東アフリカのウガンダのプロサッカークラブ”Bright Stars FC”を買収しました。ウガンダの人々だけでなく、ウガンダで暮らす難民の人々にとって目標や夢になるような選手を育成するクラブを目指します。また9月からの運営開始に伴い、クラブのチームスポンサーを募集も開始されます。
アフリカの子どもたちに夢を!本田圭佑、ウガンダのプロクラブ買収を通じて目指す未来!
2017年も様々なアフリカに関する話題がありました!日系企業・日本人の動きも、昨年の第6回アフリカ開発会議(TICADⅥ)を契機に大きく加速してきました。2018年は、アフリカでどんな取り組みが生まれて来るのでしょうか。来年もアフリカに注目です!!
- 2nd Image Photo by Meanest Indian on Visual hunt / CC BY-NC-ND
- 3rd Image Photo by Mountain Partnership on Visual hunt / CC BY-NC