アクプランタ株式会社は、経済産業省の補助金に採択され、ウガンダとブラジルを対象に、干ばつ・熱波対策の新農法調査を実施します。
本プロジェクトでは、酢酸を応用した農業資材「スキーポン」を活用し、農業課題解決と市場拡大を目指します。ウガンダ国立農業研究機構での実証実験や現地農家との協働を通じ、持続可能な農業技術の可能性を探ります。
「スキーポン」で挑む干ばつ・熱波対策
アクプランタ株式会社は、酢酸の作用を応用した農業資材「スキーポン」を開発し、干ばつや熱波といった気候変動がもたらす農業被害の軽減に挑んでいます。
「スキーポン」は、植物の乾燥や高温への耐性を高め、節水効果や収量維持に寄与するバイオスティミュラント資材です。
この技術は、2017年に理化学研究所の研究員であった金鍾明氏が発表した研究に基づいており、国内外での実証実験を通じ、その有効性が確認されています。
本プロジェクトでは、ウガンダとブラジルを対象地域とし、スキーポンを活用した新農法の導入に向けた調査と実証を行います。これにより、気候変動の影響を受ける地域での農業持続性向上を目指します。
ウガンダでの実証実験と調査の進捗
ウガンダでは2024年5月に、同国の国立農業研究機構(NARO)の試験圃場においてスキーポンを使った実証実験が開始されました。これに先立ち、スキーポンの現地法令に基づく製品登録を申請しており、現在も登録プロセスが進行中です。
また、ウガンダ国内では農業組合や農家を訪問し、現地の農業課題や作物の栽培方法についてのヒアリングも実施しています。
このような現地調査を通じ、スキーポンがどのように地域の農業生産性向上や収量安定化に寄与できるかを評価しています。同時に、試験結果に基づいた技術改良や現地適応性の確認も進めています。
ブラジルでの市場調査と技術導入の可能性
ブラジルはウガンダと並び、気候変動による農業被害が顕著な国の一つです。
本プロジェクトでは、ブラジル国内における農業技術の適用可能性を調査し、スキーポンの技術導入を目指しています。ブラジルの農業は大規模かつ多様な作物生産が特徴であり、乾燥や高温に強い農業技術が求められています。
今回の調査では、地域ごとの農業特性や作物需要に合わせたスキーポンの利用方法を検討する予定です。
また、現地の規制環境や市場動向の把握を通じ、技術普及に向けた課題解決策を探ります。この取り組みを通じて、ブラジルの農業課題への貢献を図るとともに、持続可能な農法のグローバル展開を進めていきます。
- 記事提供元:経産省補助金に採択。ウガンダ・ブラジルの干ばつ・熱波対策の新農法調査|PR TIMES