株式会社ジャパンワールドブリッジは、ギニアにおいて日本語教育プロジェクトを本格始動しました。本事業では、オスマン・サンコン氏とカマラ・モハメッド氏が中心となり、日本語教室を運営。和歌山南陵高校の支援を受け、オンライン授業機器を導入し、現地の中高生約100人が日本語学習に挑戦しています。
本プロジェクトは、将来的に日本企業のアフリカ展開と現地人材育成を繋ぐ経済文化交流の架け橋となることを目指しています。
日本語教育でアフリカと日本を繋ぐ新プロジェクト
株式会社ジャパンワールドブリッジは、ギニア国内で日本語教育を通じた日アフリカ交流促進プロジェクトを開始しました。本プロジェクトは、オスマン・サンコン氏とカマラ・モハメッド氏という、在日経験豊富なアフリカ出身者が中心となり推進されています。
日本から遠く、進出に慎重になりがちだったアフリカ市場に対して、現地の若者に日本語教育を提供し、日本企業との接点を築くことを目的としています。特に、現地の中学卒業生を対象とした日本語教育カリキュラムを用意し、ギニアにいながら日本語に触れる機会を創出しました。
プロジェクトの推進にあたっては、日本語教育を足掛かりに、将来的には日本企業のアフリカ展開支援、そして日本とアフリカ両地域の経済文化交流を深める狙いがあります。
和歌山南陵高校が支援、日本語オンライン授業を本格導入
本プロジェクトの大きな特徴の一つが、日本国内の高校、和歌山南陵高校との連携です。同校は、独自のレゲエ調校歌で知られるなど個性的な教育活動を展開しており、今回、ギニアにおける日本語授業のために、オンライン授業用機器の提供および教育支援を行いました。
この支援により、現地学校には日本語教育専用のオンライン環境が整備され、多くの男女生徒が日本語習得に意欲的に取り組み始めています。
今後は、基礎日本語の習得にとどまらず、希望する生徒に対して、和歌山南陵高校への留学プログラムも用意し、日本語力と日本理解を深めた上で、日本企業への就業を目指す道を開いていきます。
日本側の学校との協力体制により、単なる語学教育にとどまらない本格的な人材育成プランが進行中です。
現地のリアルな市場理解で企業支援にも期待
本プロジェクトは、単なる日本語人材育成にとどまらず、日本企業のアフリカ展開支援にも貢献する可能性を秘めています。具体的には、日本語を習得した現地若者たちが、企業のテストマーケティングや現地市場調査に携わることが想定されています。
これにより、企業はギニアに拠点を持たずとも、現地消費者の理想的な価格帯、人気商品、文化的ニーズなどを把握することが可能となります。
また、日本とアフリカを知るオスマン・サンコン氏やカマラ・モハメッド氏の存在により、単なるデータ収集にとどまらない、現地との信頼関係に基づいたリアルな市場情報を活用できる点も強みです。
このように、本プロジェクトは日本語教育を基盤としつつ、日アフリカ間の経済・ビジネス交流の新たな形を切り拓いていくことが期待されています。
- 記事提供元：故郷ギニア「日本語学校」から始まる日アの経済文化交流 和歌山南陵高校が語学オンライン機器提供で授業開始｜@Press
