11月10日から地中海の島国マルタで、欧州連合(EU)28カ国とアフリカ約30カ国のによる首脳会議が開催されました。今回の会議では欧州へ中東やアフリカから難民が大量に押し寄せている問題について話し合われました。EU側は移民の流入を食い止めるために、約2,400億円(19億3,000万USドル)の資金援助を表明しました。
欧州に流入する難民の数は今年だけで既に80万人達し、そのうち4分の1がアフリカ経由でからやってきます。アフリカへ貧困問題や治安問題の対策を目的に資金援助を行うことで、経済的な理由で欧州に渡ったアフリカ出身の移民の帰還への協力や密航業者の取り締まりの協力を要請しています。
中東・北アフリカで起きた「アラブの春」以降、多くの難民が欧州に押し寄せています。北アフリカのチュニジアからマルタに渡った難民の数は、昨年だけで22万人とも言われてい ます。ただアフリカのルートは危険なルートの1つとされており、今年も1,000人以上の人が命を落としているそうです。難民は命がけで海を渡ってきます。難民を生み出す国、難民を受け入れる国、それを斡旋する業者、それぞれに対する早急な対応が求められています。
引用元:CNN