ロシア陸連の組織的なドーピング問題に注目が集まっていますが、どうやらもう1つマークされている国があるそうです。それが中・長距離で圧倒的な強さを誇るケニアです。AP通信によると、ケニア・オリンピック委員会のケイノ会長が、資格停止を勧告されたロシア陸連と同様の措置がケニアでも取られる可能性があると指摘しています。
ケニアは、2015年8月に北京で開催された世界選手権で出場国トップとなる16個のメダルを獲得しました。英紙タイムズの取材によると、ロシアのドーピング問題を暴く番組を制作したドイツ公共放送ARDのハヨ・ゼペルト記者も、「次はスキャンダルはケニアになるだろう」と述べています。
ケニアは世界記録を更新し続けている陸上王国です。それゆえに疑いの目が向いてしまうのは仕方のないことかも使れません。実際に2年前に陸上男子3000メートル障害の元世界王者モーゼス・キプタヌイ選手の告発があり、ケニア陸連が数名処分したとのニュースもありました。ケニアの花形競技であるだけに、その後しっかりと選手の管理がされていることを願うばかりです。
(追記11/14)ケニア政府が「アンチ・ドーピング機関」の設立を承認したそうです。早急な対応お見事ですね。これでクリアになればいいのですが。