衛生啓発ワークショップ・ペットボトルで簡易手洗い器づくり!〜ルワンダ協力隊の活動〜

ぼくの任地・ムシャでは

ぼくが担当している学校では、前日に先生がスケジュールを勘違いしていたことが発覚

「明日の1時から1時間やりますからね」「衛生クラブの子たちを集めてくださいね。4人ずつ17クラスだから68人ですよね」と念押ししたにも関わらず、当日12時ごろに行くと「1時からは出来ないから2時からに出来ないか?」

「いやいや、昨日1時からって言いましたよね?」

「ディストリクト(郡)の用事が入ってて、ぼくが出なきゃいけないから、子どもたちだけでやらせるわけにはいかないんだよね」

「(べつにお前がいなくても出来るわ)ディストリクト関係ならそちらを優先しなきゃいけないのは分かります。他にも先生いるから出来ませんか?ぼくらはもう準備出来てるんですけど。他のメンバーはわざわざ他の郡から来てるんですよ?」

「…子どもたちは何人集めればいいの?」

「(だから、こないだ話したじゃん…)この前言った通り、衛生クラブの子たちを集めてください。もう15人でも20人でもいいです」

「わかった。やってみるよ」

「(やってみるよじゃねえよ)」

その後も一向に行動に移さず、延々と筋の通らない言い訳を並べる先生

「いや、もう理由とかどうでもいいから、次どうするか考えましょうよ」

もはや尊敬の念ゼロです。先生を急かして一緒に生徒たちがご飯を食べている食堂へ。すると先生からぼくに質問が

「君たち何人?」

「(なぜこのタイミングで?)5人ですけど」

「(生徒が食べているご飯のお皿を取り上げて)これ食べる?

食べるか!www

怒っているぼくのご機嫌を取ろうとしているのが見え見えで余計イライラ。こっちは早くワークショップ始めたいんだよ。まじでご飯とかどうでもいい。衛生クラブのリーダーに声をかけて他の子たちを集めてもらうことに

そしてなんとか20分遅れでワークショップ開始

ところが、ペットボトル手洗い器を作り終わって、これからトイレの状態チェックにみんなで行こうとしていると生徒のリーダーがこそっと「あとコンテンツいくつ残ってるの?」

「(え、つまんなかったかな)あと1個で終わるけど。トイレのチェックしたら終わりだよ」

「もう授業始まっちゃうんだよね…」

まじか!あいつ(先生)そんなこと一言も言ってなかったじゃん…1時間出来るって言ってたじゃん…

「続きはまた次でも出来るから、じゃあ今日は終わろうか…」

という感じで、中途半端に終わってしまいました。ワークショップ自体は上出来で達成感もあったんですが、もう今後はあの先生を頼るのは止めようと思った1日でした

手洗い意識を植え付ける

ワークショップ中にどのくらいの頻度で手を洗っているかを生徒たちに聞いてみました。他の子たちに衛生行動を指導する衛生クラブの子たちなので、みんなちゃんとしてるだろうなと思ったら、

「トイレの後、毎回手を洗う人は手を挙げて」→3/50人ぐらい(しかも迷いながら)

「時々洗う人は?」→20/50くらい

「まったく洗わない人は?」→3/50人ぐらい(自信満々に)

まじか…理由を聞いたら「手を洗うのが嫌いだから」と。「水がないから」とかだったら仕方ないんですが、完全に意識の問題でした

ぼくはトイレの後に手を洗わないと気持ち悪くてしょうがないですが、それは子どもの頃からそうするように刷り込まれているからなんでしょうね

もちろん手を洗わなかったからといって必ず病気になってしまうわけではありませんが、やはりルワンダ人の手洗いに対する意識は低いです

ルワンダでは挨拶の際に必ず握手をするので、ちゃんと手を洗わないとばい菌がどんどん広がっていってしまいます。ぼく自身ルワンダ人と握手した後は、正直その手で何かを食べるのは嫌だなと躊躇ってしまいます

行動も意識もそう簡単に変わりはしないと思いますが、しつこくやっていかないといけませんね

タケダノリヒロ(@NoReHero

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