1月2日に行われた2016年の第92回東京箱根間往復大学駅伝競走。
青山学院大学が2年連続の往路完全Vを成し遂げたことが大きな話題となりました。
熱い勝負が繰り広げられる中で、今年の往路もケニアやエチオピアなどのアフリカ出身ランナーが箱根駅伝を沸かせてくれました。
今記事では、素晴らしい活躍を見せてくれた2名の留学生ランナーをご紹介します。
悲願の5区の区間賞を達成!日本大学、ダニエル・ムイバキトニー選手!
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5区に出場したのは、日本大学に所属するケニア人留学生のダニエル・ムイバ・キトニー(Daniel Muiva Kitonyi)選手です。素晴らしい快走を見せ、ケニア人留学生としては初となる5区での区間賞を掴みました。
14位でたすきを受け取ったダニエル選手は、脅威の9人抜きを達成する爆走を見せました。5区を走るのは今年で3年連続となります。初挑戦の14年は区間10位。昨年15年は区間賞を狙っていましたが、青山学院大学の神野選手に次ぐ2位に終わっていました。
満を持して臨んだ今年の5区は、歴代2位となる1時間18分24秒という記録を叩き出し、見事区間賞に輝きました。昨年とは逆に神野選手を53秒も上回る圧倒的な走りを見せ、雪辱を果たしました。
2区で白熱の大接戦を見せた山梨学院大学、ドミニク・ニャイロ選手!
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ケニア人留学生を日本で初めて受け入れた名門校・山梨学院大学の10人目のケニア人留学生として2区に登場したのがドミニク・ニャイロ(Dominic Nyairo)選手です。ドミニク選手はキシイ県生まれのケニア人で、なんと18歳の大学1年生です!
10位でたすきを受け取ったドミニク選手は、一時8人抜きを達成し2位まで浮上。その後、遅れて追い上げてきた東洋大学の服部勇馬選手と激しい2位争いを繰り広げました。
抜きつ抜かれつを繰り返す激しいデットヒート。見ている人が熱くなる、まさに熾烈な争いでした。結果的には、服部選手が2区の区間賞となる貫禄の走りを見せつけ勝利しました。
しかしニャイロ選手はまだ1年生。来年以降の走りに大いに期待が高まりますね。
そもそも箱根駅伝に留学生ランナーはOKなのか?
ただやはり伝統ある箱根駅伝になぜアフリカ出身ランナーが出場するのかという疑問も少なくないそうです。
箱根駅伝では2006年の第82回大会より「留学生のエントリーは2名以内、出走は1名以内」という規定が出来ており、留学生選手の起用には制限があります。
ケニアは世界記録級のランナーを何人も輩出するマラソン大国です。かつてはそんなワールドクラスの選手たちが圧倒的な力を見せつけていたので批判もあったそうです。しかし、ハイレベルな選手たちとデットヒートを繰り広げる日本人選手を見ていると心が躍ります。
お互いが刺激を受け競争し合うことで、互いが強くなることが最も望ましい形かも知れません。
明日の復路も素晴らしい走りを見せてくれる箱根駅伝をみんなで応援しましょう!
ちなみに明日の復路は残念ながらアフリカ出身ランナーの出場はなさそうです。