ヤマハ発動機は、空冷4ストロークの“BLUE CORE”110ccエンジンを搭載したアフリカ向け戦略モデルの新製品「CRUX Rev」を2017年4月からアフリカ諸国で発売することを発表しました。その後、中米・カリブ諸国へと順次導入し、発売後1年間で2万台の販売を目指します。
ヤマハ、初のアフリカ戦略車「CRUX Rev」を発表!
「CRUX Rev(クラックス レヴ)」は、徹底した現地調査のもと、ヤマハ発動機がアフリカ向けに初めて開発した戦略車です。各国の交通環境や業務用途を配慮した設計を織り込んだ次世代ベーシックストリートモデルとなっており、価格は国によって異なりますが約900ドルで販売されます。
最初の生産は主にインドの生産拠点India Yamaha Motor Pvt. Ltd.(IYM)で行われますが、2017年中にヤマハ発動機のナイジェリアの生産拠点であるCFAO Yamaha Motor Nigeria Ltd.(CYMNG)においても、同モデルの現地生産を開始する予定となっています。
タクシーやデリバリー需要を掴む!伸びるバイク市場!
ヤマハ発動機の試算によると。アフリカと中米・カリブ諸国の二輪車マーケットは2016年時点で約360万台規模で推移しています。また、その約半数がバイクタクシーで使われる100~150ccモーターサイクルとなっています。
現行モデルである110ccの「CRUX」は当初インド向けに開発されたモデルですが、2000年代初頭にアフリカや中米・カリブ諸国に導入すると、アフリカではバイクタクシー用途で高い支持を得るようになりました。近年ではマイクロファイナンスなど様々な資金援助システムの普及を背景として、バイクタクシーやデリバリー需要でさらなる伸長が見込まれています。
また顧客からは「燃費性」「価格」「品質・耐久性」を満たすモデルの登場が期待されていました。これらのニーズに応え開発された「CRUX Rev」は、高い実用性・快適性に加え、コストパフォーマンスに優れており、アフリカに適したモデルとなっています。
アフリカ戦略車モデルが持つ、高い実用性!
CRUX Revの主な特徴は、下記の様な高い実用性です。
- “BLUE CORE”エンジンによるクラストップの優れた燃費
- タンデム時でも快適なフラットシートやボード型タンデムフットレスト
- 積載性に優れたリアキャリアや高荷重に対応するサスペンション
またキックスタート式のスポークホイール仕様とセルフスターター付キャストホイール仕様の2仕様が設定されています。
2017年4月からアフリカ諸国で販売を開始し、中米・カリブ諸国へと順次導入していていく予定で、発売後1年間で2万台の販売を目指します。
記事提供元:クラストップの低燃費と高いコストパフォーマンスで、伸長する業務需要に応える 当社初のアフリカ向け戦略車 「CRUX Rev」発売(ニュースリリース)
画像元:CFAO Yamaha Motor Nigeria Ltd.(CYMNG)