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GSMAは最新報告書「サハラ以南アフリカ地域におけるモバイルマネーの状況」で、全世界のモバイルマネーのサービスの半数以上に当たる140サービスがアフリカ39カ国で運用されていると発表しました。またモバイルマネーを活用した保険やクレジットなど新たなサービスが続々と誕生しており、アフリカがモバイルマネーの世界市場を牽引している様が紹介されています。

アフリカがモバイルマネーの世界市場を牽引!

The State of Mobile Money in Sub-Saharan Africa

GSMAは最新報告書「サハラ以南アフリカ地域におけるモバイルマネーの状況(The State of Mobile Money in Sub-Saharan Africa)」を2017年7月13日に発表しました。GSMAとは世界のモバイル通信事業者の業界団体で、約800社が加盟しています。

同報告書によると、サハラ以南アフリカ地域(以下、アフリカ地域)において、2016年末時点で運用されているモバイルマネーのサービス数は、10年前の2006年の2カ国の2サービスから急増し、39カ国で140サービスありました。全世界では現在92カ国277サービスが存在しており、アフリカ地域のサービス数が世界の約50.5%と半数を超えています。

西アフリカ地域のモバイル市場が拡大!

The State of Mobile Money in Sub-Saharan Africa

新調査では、東アフリカのケニアでモバイルマネーの草分け的サービスである”M-Pesa(エム・ペサ)”が2007年にサービス開始して以降、アフリカ地域でモバイルマネーサービスが10年間にわたって成長してきたことが指摘されています。サハラ以南アフリカ地域において、2007年はわずか約20万だったモバイルマネー口座は、2016年末時点で約2億7700万口座も登録されるまでになりました。またモバイルマネーのアクティブユーザーが成人の40%以上いる国は、ケニア、タンザニア、ウガンダ、ガーナ、ナミビア、ジンバブエ、ガボンの7カ国となっています。

これまでモバイルマネーのユーザーはこれまでケニア、タンザニア、ウガンダなどの東アフリカ地域に集中していましたが、最新データによるとモバイルマネー市場の成長は西アフリカ諸国で大きく拡大している状況が示されています。西アフリカ地域におけるモバイルマネーのアクティブ口座は、2011年時点ではアフリカ地域のわずか8%でしたが、2016年には約29%とシェアが拡大しています。取引額についても、その他のアフリカ地域が約1274万ドルから約5742万ドルと約4.5倍と成長する中、西アフリカ地域は約26万USドルから924万USドルへと約35倍となりました。

また2011年には10万社以下だったエージェント数も、2016年には約150万社が登録されています。主要なモバイルマネー事業者は収入の47%を手数料としてエージェントに支払っており、この額は4億USドル以上に達しったと報告書は述べています。モバイルマネー市場の拡大はアフリカ地域において、雇用と収入の増加に大きく貢献しています。

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凡
Africa Quest.com 編集長。1987年うどん県生まれ。証券会社退社後、青年海外協力隊としてケニアに赴任。在任中に雇用創出をビジョンにソーシャルベンチャーを共同創業し、約2年にわたり運営を行う。現在は、Africa Quest.comの運営や中小企業のアフリカ進出サポート、アフリカビジネスラボのモデレーターなど、アフリカをテーマに幅広く活動している。