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富国生命保険相互会社は、アフリカ開発銀行が発行する「インテグレート・アフリカ」をテーマとする債券への投資を実施したと2018年5月15日に発表しました。本債券はアフリカ開発銀行が世界で初めて発行するものであり、フコク生命は発行された本債券の全額を購入しました。

アフリカ開発銀行が定める5つの優先分野!

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写真:Africa Development Bank HPより 

アフリカ開発銀行グループは、アフリカ大陸の持続可能な経済的社会的発展を促進することを使命とする主要な開発金融機関であり、貧困の削減に貢献しています。アフリカ開発銀行グループは、その発展のために必要な資源を充当し、政策へのアドバイスや技術的な支援を行うことで目的を達成します。アフリカ開発銀行は、54のアフリカ域内の加盟国と26のアフリカ域外の加盟国からなる80カ国によって拠出された資本金を基礎として、およそ1,000億米ドルの活用を認められています。

2013年4月、アフリカ開発銀行は、環境に優しい持続可能な経済成長と、アフリカ大陸の全ての人の平等・貧困撲滅・雇用創出を目指す「10カ年戦略 2013-2022」を策定しました。この10カ年戦略の実行を加速すべく、2015年9月にHigh 5s(ハイ・ファイブズ)と呼ばれる最優先で取り組むべき5つの分野(ライトアップ(電化)、フィード(食糧増産)、インダストリアライズ(工業化)、インテグレート(地域統合)、インプルーブ・クオリティ・オブ・ライフ(人々の生活の質の向上)を設定しました。

これらの分野は、アフリカの人々の生活に変化をもたらし、ひいては国連が策定した持続可能な開発目標(SDGs)の達成にもつながるという点で、極めて重要な分野です。

アフリカ大陸の域内取引が課題!?

アフリカでは、地域市場が分断されていること、また、国境を越えた生産ネットワークが欠如していることから、毎年、数十億米ドル相当の経済損失が生じています。域内貿易額は、NAFTAの54%、EUの70%、アジアの60%と比べ、約 15%と全世界で最低水準に留まっています。また、アフリカ大陸の厳しい地形条件が地域や国家間、域内全体の移動を困難にしています。

「インテグレート・アフリカ」は「High 5s」の優先分野の一つです。本債券の発行により調達された資金は、「インテグレート・アフリカ」、すなわちアフリカの統合を促進することを目的としたプロジェクトへの融資案件に活用されるよう最大限の努力が払われます。融資を受けるプロジェクトは、アフリカ開発銀行の目標である、質の高いインフラの整備、域内貿易や投資の増加、国境を越えた人の移動を促進することを企図し、アフリカの持続可能な経済的社会的発展に資することを目指します。

インテグレート・アフリカに向けたプロジェクト!

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アフリカ開発銀行が30,000万米ドルを融資している「モザンビーク共和国、マラウイ共和国におけるナカラ鉄道・港湾事業に関するプロジェクト」では、モザンビークのテテ州から、内陸国であるマラウイを通り、モザンビークのナカラ港を結ぶ912kmにわたる鉄道及び港湾を建設しています。

アフリカにおいて最も早いペースで経済成長している2つの地域間における、鉱物資源・一般貨物・旅客の効率的で環境に配慮した交通を可能にし、同時に地域の農業や工業における貿易の競争力を高め、目標の一つであるアフリカの工業化を促進することが期待されています。

また25,300万米ドルを融資している「ウガンダ・ケニア間の回廊、エルドレットにおけるバイパスプロジェクト」では、二国間を結ぶ118kmの道路の改良、ケニアの都市エルドレットの周辺における32kmのバイパスの建設、スアムにおけるワンストップボーダーポストの設置などを実施しています。ワンストップボーダーポストとは、国境に接する二つの国がそれぞれ行っていた出国・入国手続きや税関検査を、二国合同の施設内で一括して行うことで、国境通過時間の大幅削減を可能にする仕組みです。

東アフリカ地域の貿易、付加価値の高い製品の輸出や観光収入の増加、農業に必要な資源の供給による農業力の向上などが期待されています。また渋滞の解消などにより、移動にかかる所要時間が、ウガンダ(カプチョルワ~スアム)において4時間から1.5時間に、ケニア(スアム~キタレ)において1.5時間から45分まで短縮される見込みです。

フコク生命の債券投資を通じた社会貢献事業支援!

アフリカ開発銀行は世界で初めて「インテグレート・アフリカ」をテーマとする債権を発行し、フコク生命は発行された本債券の全額に投資を実施しました。本件は、シティグループ証券を通じて、債券の発行体であるアフリカ開発銀行と、資金の出し手である富国生命の直接的な協議を経て私募形式にて実現しました。

フコク生命は2017年にも「High 5s」の優先分野の1つである「インダストリアライズ(工業化)」をテーマにして発行された5,000万オーストラリア・ドル(約44億5,000万円)に投資をしています。

今後もフコク生命では「社会への貢献」を経営理念のひとつに掲げており、企業の社会的責任(CSR)を果たすため、生命保険事業の高い公共性を踏まえ、本業である生命保険事業の健全な運営に努めると同時に、よりよい社会づくりを目指してさまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。


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