NECは、アンゴラケーブルズ社と締結したアフリカ大陸のアンゴラと南米大陸のブラジルを結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SACS」の建設工事を完了し、アンゴラケーブルズ社に引き渡したと発表しました。南大西洋を横断する世界初の光海底ケーブルシステムで、石油関連産業への依存が高いアンゴラの通信ハブとしての地位向上、産業多様化に貢献します。

世界初の光海底ケーブル、SACS!

SACS

SACS(South Atlantic Cable System)は、アフリカ大陸(アンゴラ・サンガノ)と南米大陸(ブラジル・フォルタレザ)を結ぶ南大西洋を横断する世界初の光海底ケーブルシステムです。光海底ケーブルの総延長距離は約6,200kmであり、毎秒100ギガビット(100Gbps)の最新の光波長多重伝送方式を採用し、最大設計伝送容量は毎秒40テラビットです。

内戦を経て急激な発展を遂げるアンゴラ!

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Porto de Luanda(イメージ)

アンゴラ共和国はアフリカ大陸の南西部に位置し、日本の約3.3倍の国土面積に約2,800万人が暮らしています。1975年に独立を果たした後、2002年まで内戦状態が続いていました。内戦終結後は石油やダイヤモンドなどの豊富な資源を背景に急激な経済発展を続けており、それに伴って国際通信需要が近年増加しています。特に経済大国のブラジルや、ブラジルを経由した米国との通信を可能にする国際通信ケーブルの整備が求められていました。

SACSはこうしたニーズに応えるもので、陸揚げ地のブラジル・フォルタレザで米国に繋がる海底ケーブルと接続することで、アンゴラからブラジルを経て米国に至る新たな広域通信ネットワークを実現します。また、石油関連産業への依存が高いアンゴラの通信ハブとしての地位向上、産業多様化に貢献します。

NEC、初の大西洋プロジェクト!

NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛ける海底ケーブルのトップベンダーです。地球6周分のべ25万kmを超える敷設実績があり、特に日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有しています。また、陸上に設置する光伝送端局装置、光海底中継器、光海底ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、機器の据付とケーブルの敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供しています。

NECは、アンゴラケーブルズ社(Angola Cables)と締結したアンゴラとブラジルを結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SACS」の建設工事を完了し、アンゴラケーブルズ社に引き渡しましたと2018年10月1日に発表しました。本案件はNECにとって大西洋で初めて手掛けたプロジェクトで、日本で唯一、深海8,000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能なNECの子会社であるOCC社が、本ケーブルの製造を担当しました。

なお、SACSの建設には、国際協力銀行(JBIC)のバイヤーズ・クレジット(輸出金融)が活用されました。本融資は、三井住友銀行(SMBC)との協調融資によるもので、SMBC融資部分には日本貿易保険(NEXI)による保険が活用されました。JBICは、本プロジェクトに必要なシステム一式の購入資金の一部をアンゴラ国営のアンゴラ開発銀行を通じて融資しました。

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

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