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今から10年前の2005年6月、G8財務相会議においてアフリカ諸国18カ国が抱える債務を全額(約400億ドル)を免除されることが決定しました。ロックミュージシャン「U2」のボノ氏らの働きかけや商品相場の好況もあり、結果的に総額が1,000億ドル以上の債務が削減されました。しかし、ウォールストリートジャーナルによると、通過安と商品相場の急落が重なり、アフリカの一部の国では債務が再び増加傾向にあるそうです。

西アフリカに位置するガーナはGDP比82%の債務を抱えていましたが、05年の債務減免措置で約半分にまで減免されました。石油やカカオ、金などの主力商品を輸出し、ユーロ債として総額37億5,000万ドルを調達しました。しかし、商品相場が下落し、今や債務は同73%に戻り増え続けています。格付会社フィッチ・レーティングスによると、ガーナの債務返済費は今年の歳入の約40%を食いつぶす見通しだそうです。ガーナの経済成長率は、過去5年間の平均8.6%を大幅に下回り、3%程度になっています。同時に、ガーナの通貨セディは、ドルに対して年初来16%下落しました。

この現象はガーナに限らず、モザンビークやザンビアなどアフリカ大国のあちこちで見られるそうです。IMFは10月、サハラ以南アフリカの今年の経済成長率の見通しを2%下げ、3.75%としました。これは過去6年で最低にあたります。アフリカから手を引いている投資家はほとんどいないそうですが、これまで以上に資金調達が困難な状況になる中、各国の政府が誤った政策を行わないよう注視していく必要がありそうです。

Photo by:WSJ
引用元:WSJ

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