外国人を見るたびにお金を求めてくる物乞い。しかし、東アフリカの最貧国ルワンダのある女性はこう言いました。「I WANT JOB, NOT MONEY(お金じゃなくて 仕事が欲しい)」。この出逢いを通じてルワンダの深刻な若者の失業問題をビジネスで解決したいと感じるようになった慶應義塾大学5年目の矢部寿明さんは、その志を形にするためにクラウドファンディングを実施しています。その熱き想いを紹介します。
なぜルワンダ?1人の女生との出逢いがすべてを変えた!
日本ではあまり多くは見ない光景かもしれませんが、海外ではよく物乞いの人に遭うことがあります。慶應義塾大学に通う矢部寿明さんは、かつてアメリカ留学中や海外旅行中に汚い身なりをしているにも関わらず、物凄い頻度で物乞いをされました。彼/彼女らが外国人である矢部さんを見て話かけてくる時、ほぼ確実にある決まった言葉「MONEY(お金)」を投げかけてきたそうです。そこがニューヨークであろうが、ナイロビであろうがいつも彼らはMONEYを外国人に求めてきます。生きるためにお金を求める。極めて当たり前なことだと思います。
しかし、東アフリカのルワンダを訪れたとき、矢部さんに声をかけてきた物乞いはこれまでの物乞いとは違っていました。彼女はこう言いました。「I WANT JOB, NOT MONEY(お金じゃなくて、仕事が欲しい)」。彼女は矢部さんに向かって、確かにそう言ったそうです。決して全てのルワンダ人がそうであるとは限らないかもしれませんが、矢部さんにとっては人生を変えるとても衝撃的な出逢いとなりました。
熱き志!ルワンダの若者の失業問題をビジネスで解決したい!
人口わずか1200万人、海に接さない文字通り”LandーLocked”陸封された最貧国ルワンダ。脆弱な農業、育たない工業、低質な高等教育、若年層の失業、援助への依存など様々な課題を抱えるルワンダで、矢部寿明さんは深刻な若者の失業問題をビジネスで解決することを志しました。
働く意欲も体力もある。なのに仕事がない人たち。それによって貧しさから抜け出すことができない負のサイクルが生まれます。矢部さんはこのルワンダでの若年層の失業問題に対して、職と教育、二つの観点から変化を起こし、解決を目指しています。若者の失業を解決するためには、雇用する企業の不足、若者のスキル不足、情報のミスマッチの3つの大きな課題を解決する必要があります。
これらを解決するための事業として、以下の3つの軸で事業を展開する予定です。
・ルワンダへのアウトソーシング事業による雇用創出
・ルワンダ国内向けの教育サービスによる潜在的な働き手発掘
・日本サイド、企業、教育機関を巻き込んだジョブプラットフォームの形成