住友商事、ウガンダのインフラ整備事業にコマツの建機や三菱ふそうの車両などを輸出開始!

住友商事は、ウガンダ共和国の土木事業・運輸省との間で、建設機械および車両の輸出売買契約を締結しました。ウガンダの112地区の道路建設と道路整備プロジェクトに使用するための建設機械を約650台、車両を約500台、合計約178億円の商品を供給します。ウガンダの交通インフラを下支えすることで、経済発展と貧困削減への寄与を目指します。

農業国ウガンダが抱える農作物の物流の課題とは!

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アフリカ東部に位置するウガンダ共和国は、本州とほぼ同じ国土に3,778万人が暮らす内陸国です。ウガンダは、GDP成長率5%と、アフリカで最も急成長を遂げている国のひとつです。ウガンダの主要産業は農業であり、GDPの約40%、輸出の約80%を占めており、農村人口も約80%を占める農業国です。

ウガンダ政府は、貧困削減などの社会的課題解決を目的に経済成長の促進を図っており、農産物を中心とした輸出品の多様化、付加価値化を課題と考えています。その中でも、地方道路の建設と整備は、農産物の国内および国外市場への安全かつ迅速な流通を可能にするために、最重要政策の一つとして位置付けています。

実際、ウガンダではインフラ計画が相次ぎ策定されており、道路網については約13万キロまで拡張されました。ウガンダ政府は今回、農作物の効率的な輸送を目的として、全国112地区の道路網を整及・伸張するため、住友商事とウガンダの土木事業・運輸省(Uganda Ministry of Works & Transport)との間で建設機械および車両の輸出売買契約を締結しました。日本の協調融資のスキームを活用することで、道路整備に必要な機械を日本の建機メーカーなどから調達します。

コマツ、401台の建機を受注!最新技術導入にトレーナー研修も!

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ウガンダで稼働するモーターグレーダー GD663A-2(コマツ)

大手建機メーカーのコマツは、今回の道路建設・整備プロジェクトに使用するモーターグレーダー、ホイールローダーなどの建設機械を401台を受注しました。コマツは1998年にウガンダの現地代理店と契約締結をしており、既に建設機械の販売・サービスを行っています。コマツ製の建設機械の品質の高さや現地代理店によるきめ細やかなサービスはウガンダでは既に評価が高いことから、今回の成約に繋がりました。

今回納入される建設機械には「KOMTRAX(機械稼働管理システム)」が搭載されます。ウガンダで「KOMTRAX」の通信が認証されて以降、初めての納入車両となり、車両の位置や稼働時間、稼働状況を把握することで、保有車両の稼働率向上や維持費の低減、省燃費運転支援など、更なるサポートを実施します。

また今回の納入に先立って、ウガンダ政府からコマツの国内拠点にオペレーター・メカニックのトレーナーを10名受け入れ、2週間の研修を実施します。同時に建設機械の納入時には日本からトレーナーを1カ月間派遣し、研修を受講したウガンダ政府のトレーナーを現地でフォローアップもする予定です。

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