国際医学生連盟日本に所属するAfrica Village Projectは、「ザンビア・ブリッジ企画」と題し、ザンビア共和国のマケニ村に診療所を建設するために、2017年4月より斬新な方法で資金調達を続けています。今回は日本の医学生による新しいカタチの国際協力の取り組みを紹介します。
ザンビア風お好み焼きを販売して資金調達!?
私たちが大切にしていることは、「可哀そうだから・・・」と、負の側面に目を向けるのではなく、ザンビアの文化に付加価値をつけて発信していくこと。
ファンドレイジングについても、「ザンビアのことをもっと楽しく」考えてもらうにはどうしたらいいかということを考えてきました。
そこで思いついたメインの活動は、「ザンビア風”お好み焼き”」の販売です。
活動を始めてから1年、日本各地で合計2,000食以上販売し、寄付も合わせて約150万円の資金を集めました。
▲ザンビア風お好み焼きの写真。ザンビアの主食であるNshima(読み方:シマ トウモロコシの粉を煮込んで作ったものです。)にヒントを得ています。都内に住むザンビア人の方からレシピ提供をいただきました。
私たち医療系学生にとって畑違いの飲食分野。この活動を支えているのは、奇跡のような出会いの数々です。
ザンビア風お好み焼きの販売で知り合った農家さんが、出店がある度に新鮮な野菜を無償で提供してくれています。
都内の飲食店も協力してくれるようになり、ザンビアと秋田をコラボさせた新商品の開発も進めています。
一過性で終わらない支援!継続的な診療所の運営を目指して!
日本国内での資金集めは勿論、建設した診療所が継続的に機能することが非常に重要です。
そのためには、課題を抱えた当事者である現地の人たちの主体性が欠かせません。私たちは、あくまで”マケニ村の人々による診療所建設をサポートしている”という感覚を大切にしています。
現に村人たちはこれまで、診療所建設に向けて住民による建設委員会を組織し、これまでに4万個を超えるレンガを製造、建設に必要な砂を集め、資金の拠出もやろうと意気込んでいます。しかし、どうしても建設に必要な資金調達の面で難航しており、診療所建設の構想を得てからかれこれ5年が経過しています。
彼らに対して、私たちができる支援として考えたのが資金調達での支援でした。フィールドでの綿密な調査を行い、現地のメンバーとのミーティングなどを通じて対話を重ね、支援を決定しています。
時間はかかるかもしれませんが、住民が主体性をもってこのプロジェクトを実施することでこの診療所は地域に愛され、さらに他の村々にも夢と希望を与えるシンボルとなるのだと信じています。
今後の出展予定について
プロジェクトの成功のためにはまだまだたくさんの資金が必要です!
今後のイベントとしては、8月3~6日に旧ダイエー跡地で秋田の竿燈まつりに合わせて開催される「ご当地グルメフェスタ」、東京臨海公園で9月23日に開催される「よんななフェス」、お台場で9月29~30日で開催される「グローバルフェスタ」にザンビア風お好み焼きを出店予定です!
さらに10月13日に「スーリールファム秋フェス」、11月11日「子育てメッセ」にてチテンゲ雑貨販売を行う予定です!皆様とお会いできることを楽しみにしております。
▲過去の雑貨販売の様子。資金を集めるだけではなく、ザンビアの文化も伝えていきます!
ザンブリの現在の目標としては、今建設が始まっている診療所が運営されるまで関わっていくことです。学生のみの団体であるので、様々な課題と直面していますが、今後は現地の方とより密な連携を取りながら、持続可能性を意識した支援を続けたいと思います。
真っ暗闇の中でスタートした私たちがここまでこられたのは、様々な方面からのサポートがあったからです。
先日挑戦したクラウドファンディングでは157名の支援者様から1,683,000円のご支援をいただきました。私たちの活動に多くの支援者様から後押しの声をいただき、大変励みになりました。
今後も支援者の方々と共に、マケニ村の人々の命を守る挑戦を続けていきます。
引き続き、私の活動を応援してくださると幸いです。
※本記事はAfrica Village Project様よりご寄稿いただきました。