武田薬品は、アフリカの数ヵ国の産前・産後健診に質の高いHIV、結核、およびマラリア対策を統合することにより母親と子どもの健康改善を支援することを目的とし、民間企業として初めて世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の第6次増資に対する資金の拠出を決定しました。2020年から5年間で10億円を拠出する予定です。

感染症の流行の終息を目指す、グローバルファンドとは!?

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エイズ・結核・マラリアの三大感染症対策はこの十数年で大きく進歩してきましたが、現在、新たな脅威の出現により、各国で進捗が鈍っています。資金不足や薬剤耐性の拡大などにより、持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられた2030年までの感染流行の終息という目標に向けた軌道から外れてしまっているのです。

世界中で、毎日千人近い少女や若い女性がHIVに感染し、2分に一人の子どもがマラリアで亡くなっています。そして結核は今や世界で最も死者数の多い感染症となっています。

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)は、エイズ、結核、マラリアの三大感染症の流行を終息に導くための21世紀型パートナーシップ基金です。

政府、市民社会、民間セクター、それぞれの疾患に影響を受けている人々によるパートナーシップとして、毎年約40億米ドルの資金を調達し、100カ国以上でその国の専門家が運営するプログラムを支援しています。

グローバルファンドは、流行終息を阻むものに果敢に挑戦し、革新的なアプローチを活用しながら、これらの感染症に影響を受けている人たちのために力を合わせて取り組んでいます。

グローバルファンドは、官民パートナーシップ基金として優れた実績を有しています。2002年以降、2,700万人の命を救い、グローバルファンドが投資を行ってきた国々で、エイズ、結核、およびマラリアによる死亡者数を3分の1減らしました。

武田薬品、10億円を拠出へ!

タケダ
© The Global Fund/Andrew Esiebo

フランス政府は、2019年10月、リヨンでグローバルファンドの第6次増資会合を開催します。グローバルファンドは、今後3年間で民間企業からの10億米ドルを含め、少なくとも140億米ドルを集めることを目標としています。

この増資により、2023年までに1,600万人の命を救い、HIV、結核、およびマラリアによる死亡率を半減させ、より強固な医療システムを構築することを目指しています。

武田薬品は、アフリカの数ヵ国の産前・産後健診に質の高いHIV、結核、およびマラリア対策を統合することにより母親と子どもの健康改善を支援することを目的に、民間企業として初めてグローバルファンドの第6次増資に対する資金の拠出を決定しました。新たな寄付プログラムでは、グローバルファンドに対する年間の拠出額が5年間で合計10億円となります。

武田薬品は、これまで「タケダ・イニシアティブ1」として10年にわたって合計10億円を寄付プログラムに拠出し、アフリカの保健医療人材の能力開発のために活用されました。この拠出により、タンザニアでは蚊帳の配布等によるマラリア予防、ケニアでは結核治療へのアクセスの改善、ナイジェリアではHIV治療の拡大や予防啓発活動を強化されてきました。

今回のグローバルファンドとのパートナーシップ「タケダ・イニシアティブ2」は、アフリカの保健人材の能力強化を目的とした「タケダ・イニシアティブ1」を基盤とする後継プログラムです。

アフリカ数か国で、産前・産後健診に、質の高いエイズ、結核、マラリア対策を統合することで、母と子の健康改善を支援します。より多くの妊産婦により質の高いケアを届け、対策の費用を削減することで、各国がユニバーサル・ヘルスカバレッジの達成に近づくことを目指します。

国際社会と協力し、大胆かつ長期の投資を拡大!

グローバルファンドの事務局長であるピーター・サンズ氏は、「武田薬品とのパートナーシップを継続し、三大感染症との闘いにおける両者の協力を強化できることを大変嬉しく思います。我々の活動に対する武田薬品からの支援が、アジアやその他の国々の企業からの新たな支援を後押しし、HIV、結核、およびマラリアとの闘いの規模を拡大できることを期待しています」と述べています。

武田薬品の代表取締役社長兼CEOであるクリストフ・ウェバー氏は、「ケニア、ナイジェリア、タンザニアにて三大感染症対策のための保健医療人材を強化してきたタケダ・イニシアティブを誇りに思います。人々の健康と医療の未来に貢献するという当社のミッションに基づく取り組みは、最先端のイノベーションを超えて、国際社会と協力し、疾患予防、能力開発、および保健医療アクセス改善と、大胆かつ長期の投資へと拡大しています。

これまでの10年間のグローバルファンドへの支援により、非常に重要な成果がもたらされています。このたび、タケダ・イニシアティブ2としてグローバルファンドとのパートナーシップを継続することを光栄に思います」と述べています。

今回のパートナーシップの更新は、公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)が運営するグローバルファンド日本委員会(FGFJ)の支援を受けて実現しました。JCIEの理事長である大河原昭夫氏は、「三大感染症に対する世界規模の闘いに対する武田薬品の継続的な支援は、民間企業の取り組みの模範となるモデルであり、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの促進およびSDG達成に向けた日本の官民提携の機運を高めるものです」と述べています。


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