タンザニアでエアコンのサブスク事業を実施!WASSHA、ダイキン工業と合弁会社を設立!

アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指すWASSHAは、ダイキン工業とエアコンのサブスクリプション事業を行う新会社「Baridi Baridi株式会社」を設立しました。

まずはタンザニアで事業を展開し、将来的にはアフリカだけでなく他の空調未成熟市場への展開をめざします。

タンザニアのエアコン環境!

東アフリカに位置するタンザニア連合共和国では、省エネ性能が低いノンインバーターのエアコンが普及しているため、エアコンユーザーは高額な電気代を支払っています。

また、サービス業者の据え付けや修理の技術が未成熟で、トラブルが解決できないケースも多くあります。

ルームエアコンのサブスクリプション化を検討!

アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指すWASSHAは、ダイキン工業と2019年11月から2020年2月までの3か月間、タンザニアにおけるルームエアコンのサブスクリプションの事業性を検証する実証実験を行いました。

20台のダイキン工業のルームエアコンを用いて顧客層や価格体系を検証した結果、エアコンの有無が集客や客の滞在時間に影響を与える小規模店舗などで大きな需要があることが分かりました。

また、温暖化係数の低い冷媒を使用し、耐久性に優れ、高効率のインバーターエアコンを普及させることで、タンザニアのエアコンユーザーが抱えている課題を解決できるとともに、環境負荷を軽減できる可能性があることが分かりました。

WASSHAとダイキン工業、合弁会社設立へ!

WASSHAとダイキン工業は、ビジネスモデルの事業性とともに、社会課題解決に貢献できる可能性が明らかになったことから、事業化を加速するためにエアコンのサブスクリプション事業を行う新会社「Baridi Baridi株式会社」を設立したと2020年6月16日に発表しました。

ダイキン工業が持つ、耐久性に優れ、高効率で環境負荷が低いエアコンとサービス網の構築力、WASSHAが持つ、モバイルマネーを経由した料金回収技術と東アフリカでビジネスを展開するノウハウを活用し、ユーザーが日・週・月ごとに使用料をスマートフォンで支払うことで、エアコンを使用したいときだけ使用できるサブスクリプションを事業化します。

これにより、従来エアコンを購入できなかった所得層の人々にもエアコンが普及する可能性があります。まずはタンザニアで事業を展開し、将来的にはアフリカだけでなく他の空調未成熟市場への展開を目指します。

社名には、“空気を冷やすことで、快適な空間を届けたい”という思いを込め、東アフリカの言語であるスワヒリ語で“冷やす”という意味の“baridi”という言葉が使われています。

なお今回のダイキン工業と東大関連ベンチャーであるWASSHAの協業は、ダイキン工業が2018年12月に東京大学と締結した産学協創協定のテーマである「ベンチャー企業との協業を通じた新たな価値の社会実装」に取り組む中で実現したものです。

ダイキン工業は、世界のスタートアップ企業を対象に2024年までの5年間で110億円の出資枠を設定しており、第1号案件としてWASSHAに3億円を出資するなど、両社は緊密な関係を構築してきました。

今回の新会社設立により、サブスクリプションによる空調のさらなる普及に貢献し、環境負荷の低い空調文化の創造に挑戦していきます。


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