ケニアで眼科遠隔診断モデルを構築へ!OUI Inc.、IFCの支援プログラムに採択!

慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 OUI Inc.が、ケニアの小児科病院であるGertrude’s Children’s Hospitalと協働で提案したパイロットプログラムが、国際金融公社(IFC)が主催するTechEmerge Health East Africaの支援対象として採択されました

今後はIFCの支援を受けながら、同社が開発したSmart Eye Camera(SEC)を使い、ケニアの地方部と都市部をつないだ眼科遠隔診断モデルの構築に取り組んでいきます。

医療を成長させる!慶應大学発ベンチャー企業 OUI Inc.!

OUI Inc.(ウイインク)は“医療を成長させる”ことを理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げた大学発のベンチャー企業です。

眼科の診察を可能にする iPhone アタッチメント型医療機器Smart Eye Camera(SEC)をゼロから開発し、約1年半で完成させました。

世界の失明原因第一位は白内障です。白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっています。

SECはiPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にします。

現在、失明人口は世界に3,600万人、30年後の2050年には1億2,000万人に増加すると報告されております。

OUI Inc.は、2019年より、ベトナム、モンゴル、ザンビア、マラウイ、ケニア、コンゴ民主共和国といった国の医療過疎地への支援活動を開始し、2020年4月に国際失明予防協会(IAPB)に加入しました。

SECを国内外に広めることで2025年までに世界の失明を50%減らすことを目指しています。

TechEmerge Health East Africaとは!?


画像元:TechEmerge Health East Africa HPより

世界銀行グループの一員であり、途上国の民間セクター開発に特化した世界最大の国際開発機関ですある国際金融公社(IFC:International Finance Corporation)は、TechEmerge Health East Africaを実施しました。

TechEmerge Health East Africaとは、世界のテクノロジー企業(医療テクノロジー・医療機器等)と東アフリカ(ケニア,ウガンダ,エチオピア)の主要ヘルスケアプロバイダーをマッチングさせ、パイロット事業を支援する事業です。

東アフリカのヘルスケアプロバイダーはテクノロジーによる医療サービスの向上が期待され、テクノロジー企業は東アフリカ事業開始のきっかけとなる支援が受けられるという相互に利益のある協業を実現する構想です。

今回、世界50か国から415の応募があり、その中から11か国17企業が現地医療機関と協働して提案した20のパイロットプロジェクトが、IFCの支援対象として採択されました。

ケニアでの眼科遠隔診断モデルが採択!

OUI Inc.とケニアの小児科病院であるGertrude’s Children’s Hospitalが協働で提案したパイロットプログラムが、TechEmerge Health East Africaの支援対象として採択されました

日本企業からの採択は、OUI Inc.が唯一となります。

今後は、IFCのグラント支援及び事業化支援を受けながら、現地医療機関・ヘルスケアプロバイダーと協働してSmart Eye Camera(SEC)を使い、ケニアの地方部と都市部をつないだ眼科遠隔診断モデルの構築を推進していきます。


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