国際協力機構(JICA)は、2020年12月31日、ルワンダ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「キガリ市におけるインフラ整備・都市サービス向上に寄与する大縮尺地形図作成・都市交通改善プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。
都市開発、都市インフラ整備を促進することで、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール11に貢献します。
千の丘の国、ルワンダ!
アフリカ東部に位置するルワンダ共和国は、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジ、西にコンゴ民主共和国と国境を接する内陸国です。
首都はキガリ市で、人口は1,230万人(2018年 世銀)です。国土のほぼ全域がなだらかな丘陵に覆われているため、「千の丘の国」とも呼ばれています。
ルワンダでは2013年に中縮尺のデジタル地形図を作成したものの、その後の経済成長や人口増加によって急速に進んだ都市化の状況を反映・更新することが課題となっています。
キガリ市では、将来を見据えたスマートシティ構想などの都市ビジョン、都市開発マスタープラン、バス高速輸送システム計画などが策定・構想されており、開発計画の検討や都市課題を解決する上で正確で信頼できる地形図が不可欠です。
現状より高密度の住宅開発が計画されていることから、大縮尺(大きな縮尺の地図ほど、地図上の建物や道路などが大きく表示される)のデジタル地形図が必要となっていることに加え、丘陵が多く高低差が大きな地形であることから地理空間情報の整備も重要です。
JICA、大縮尺地形図作成を支援!
JICAは、2020年12月31日、キガリ市にて、ルワンダ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「キガリ市におけるインフラ整備・都市サービス向上に寄与する大縮尺地形図作成・都市交通改善プロジェクト」に関する討議議事録に署名しました。
本事業は、キガリ市及び周辺部において、大縮尺のデジタル地形図やオルソフォト(正射写真図:写真の位置ズレをなくし、地図と同様に真上から見たようなズレや傾きのない正しい大きさと位置に表示されるよう変換した画像)、地形図を基盤としたGIS(地理情報システム)による道路台帳の整備、関連機関のデジタル地形図作成に係る能力強化を図ります。
都市開発、都市インフラ整備を促進することで、SDGsゴール11に貢献します。
- 記事提供元:ルワンダ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:キガリ市における大縮尺地形図作成を支援|JICA ニュースリリース