慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 OUI Inc.は、自社で開発したiPhone アタッチメント型医療機器Smart Eye Cameraを使った眼科遠隔診療モデルのパイロット検証を、在京ギニア大使館のサポートを得ながら、西アフリカのギニア共和国でも進めていく予定であると発表しました。
電気のない地域でも眼科診察が可能!
OUI Inc.(ウイインク)は、“医療を成長させる”ことを理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げた大学発のベンチャー企業です。
眼科の診察を可能にする iPhone アタッチメント型医療機器Smart Eye Camera (SEC)をゼロから開発し、約1年半で完成させました。
世界の失明原因第一位は白内障です。白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっています。
SECはiPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にします。
在京ギニア大使と意見交換を実施
OUI Inc.は、2021年4月21日に在京ギニア大使館を訪問し、センクン・シラ在京ギニア大使、アブドウライエ・ケイタ一等書記官に、OUI Inc.のアフリカでの取り組みと、SECの機能について、説明を行いました。
これに対して、シラ在京大使は「ギニアにおいても、眼科医の不足と眼科医の都市部偏在により、地方部には眼科医療が行き届いていない深刻な状況がある。SECを使った新しい眼科診断モデルが実現すれば、これらの課題を大きく解決することができる可能性がある。」と述べました。
今後、在京ギニア大使館としても全面的に、SECのギニアでのパイロット実証の実現に向けて応援することを約束しました。
今後、ギニア大使館のサポートを受けながら、ギニア共和国の保健省や現地眼科医と協議を行い、具体的なパイロット実施に向けて動いていきます。
写真:ケイタ一等書記官、OUI Inc.清水氏、シラ大使、OUI Inc.中山氏(左から)
OUI Inc.は、今後も国内外のパートナーと共同し、SECを国内外に広めることで2025年までに世界の失明を50%減らすことを目指して活動していきます。
- 記事提供元:OUI Inc.がギニア共和国での眼科遠隔診療モデルのパイロット検証に向けた検討開始|PR TIMES