研究者たちはタンザニアにおいて「一夫多妻制」をとるサクマ族やランギ族、マサイ族などが住む56の村を調査しました。国連などからも批判される「一夫多妻制」ですが、女性や子供たちに多くのメリットをもたらしているという事実が判明しました。
一夫多妻制がある地域では農業資源が乏しく経済的にも恵まれない傾向にあるそうです。実際、子供たちの45%が栄養不足に陥っており、他国の子よりも身長が低くなっています。一方、同じ地域でも一夫多妻制の世帯は、豊かな土地や家畜などを所有しており、子供たちの健康状態も良好である結果が示されました。
研究者たちは、女性の選択権が限られている文化においては、リスクも大きい場合があると認めながらも、女性の自治権が低いことと一夫多妻制とは切り離して考えた方がいいと主張しています。
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引用元:IRORIO
出典元:No evidence that polygynous marriage is a harmful cultural practice in northern Tanzania – PNAS