ノーベル医学生理学賞を受賞する大村智氏が開発した薬がマラリアの発症を減らす新たな効果がありそうだとの研究結果が、米熱帯医学会議で発表されました。
薬剤「イベルメクチン」は大村氏が発見した細菌の作る物質を基に製品化されました。西アフリカ・ブルキナファソの村人たちに、その薬を3週間に1回服用してもらったところ、熱帯熱マラリアで主に犠牲となる5歳以下の子どもの発症率が約16%減少したとのことです。
マラリアは蚊が媒介となる原虫が引き起こす病気で、世界保健機関(WHO)によると年間2億人以上が感染し、死者は40万人を超えると試算されています。蚊がイベルメクチンを服用した人の血を吸うと、死んだり弱ったりして感染拡大が抑えられると考えられています。
引用元:毎日新聞
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