高まるエネルギー事情!双日、ナイジェリアでのガス下流事業に参入へ!

双日は、オランダの中間会社株式取得を通して、ナイジェリアの産業顧客向けにガスを供給しているAxxela Limitedの株式25%を取得し、急速な成長が見込まれるナイジェリアでのガス小売事業に日本企業で初めて参入します。

なお本事業は、日本貿易保険(NEXI)による海外投資保険の付保を予定しています。

経済成長と大気環境改善の両立を目指すナイジェリア!

アフリカ西部に位置するナイジェリア連邦共和国は、世界第10位規模の豊富な天然ガス埋蔵量を有しているにもかかわらず、ガス供給インフラが整備されていないため国内でのガス利用が遅れています。

原油を生産する際に発生する随伴ガスのうち年間7,196百万m3を利用しないまま大気燃焼せざるを得ず、大気汚染の一因となっています。

一方、2050年に同国の人口は4億人(世界第3位)に増加する見通しであり著しい経済成長が見込まれることから、国内における発電燃料および都市ガス用途として急速なガス需要の高まりが予想されます。

このような状況下でナイジェリアは、経済成長と大気環境改善を両立し推進すべく、国を挙げて国内でのガス利用の促進・随伴ガスの大気燃焼抑制を進める方針です。

また、ナイジェリアは先般のCOP26において「2060年のCO2排出ネットゼロ」を提言し、CO2削減にコミットしています。

双日、アフリカのエネルギー市場に参入へ!

双日は、オランダの中間会社株式取得を通して、ナイジェリアの産業顧客向けにガスを供給しているAxxela Limitedの株式25%を取得し、急速な成長が見込まれるナイジェリアでのガス小売事業に日本企業で初めて参入します。

Axxela(アクセラ)は、2001年から操業を開始しているガス小売会社です。

Axxelaおよび傘下のグループ会社は、ナイジェリアや近隣国トーゴを含めた西アフリカにおける200社超の産業顧客向けに1日あたり2百万m3におよぶガスを安定的に供給しており、顧客より高い評価を得ています。

環境面においても、2018年から2020年の3か年で顧客の利用エネルギーをディーゼルや重油からガスに転換することにより1,700千トンのCO2削減に貢献しており、今後もビジネス拡大を通じてCO2削減への貢献を目指しています。

双日は、中期経営計画2023でマーケットイン志向を掲げるとともに、ベトナムでSojitz Osaka Gas Energy Company Ltd.を設立し、ガス小売事業を継続してきました。

そのノウハウを生かし、Axxelaとともに、多様な顧客ニーズに応えられる「総合エネルギーソリューション事業者」を目指します。

また、今回の株式取得元であり本事業のパートナーであるアフリカ特化ファンドのHelios Investment Partners LLPと連携しながら、工業団地事業や発電事業といった他事業の展開も検討していきます。


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