アフリカの持続可能な発展を支える電化・通信網の構築するシュークルキューブジャポン、資金調達を実施!

シュークルキューブジャポンは、2022年6月30日、関西電力グループのコーポレートベンチャーキャピタル『K4 Ventures』及びシブサワ・アンド・カンパニーを割当先とする第三者割当増資を実施しました。

本調達を受け、セネガルにおける持続可能なビジネスの枠組みが形成され、より多くの日系企業様のアフリカ誘致に向けた戦略的取り組みを開始します。

アフリカの持続可能な発展を支える電化・通信網の構築!

シュークルキューブジャポンは、アフリカの未電化・未電波村落に電気と通信を届けるTUMIQUI(ツミキ)事業を展開するスタートアップ企業として2018年創業しました。

太陽パネル、充電・蓄電とインターネット機能をオールインワンキットとしたTUMIQUI Smart Kit(ツミキ・スマート・キット)と太陽光発電パネルと長距離通信アンテナを組み合わせたデジタルインフラ構築モデルTUMIQUI Power Digital Solutions(ツミキ・パワー・デジタル・ソリューション)の2つのサービスを西アフリカ・セネガル共和国を拠点に展開しています。

保健医療・教育・農業等多くの分野で、必要とされる安定したオフグリッド電力とインターネットの普及と日本メソッドでの保守体制を確立していくことで、アフリカ諸国全体の持続的な発展を目指しています。

セネガルで2回の実証試験を実施!

アフリカの地方村落では携帯電波が無い・弱い、インターネット回線があっても速度が遅く写真が送れない・動画が見られないなど「高速通信」の無い地域が多く、特にセネガルでは工業・教育のデジタル実現化の課題となっています。

そこで2021年、高速通信の無い地域でも動画やオンラインによるコミュニケーション、スマホなどのアプリケーションの使用が可能な「TUMIQUI Power Digital Solution(ツミキ・パワー・デジタル・ソリューション)」を立案しました。

同年3月には関西電力様、セネガル・サンジャラ市協力の元、市内の未電化・未電波地域にある学校施設3カ所でのオンライン双方向授業のテスト運用を実施、再生エネルギーを使ったデジタルインフラの構築に成功しました。

その後、セネガル国民教育省が保有するデジタル教育コンテンツの活用のため、「セネガル国民教育省」、協力自治体である「サンジャラ市」、「シュークルキューブジャポン」の3者で地方村落の未電化・未電波教育環境の改善を目指したMOUを締結。

その実現化に向けて、再生エネルギーでの電力供給に関する企業連携を関西電力、良質なインフラ輸出に関する官民連携を総務省と行い、日セネガル官民連携による実施体制を確立しながら、より高品質で安定したデジタルインフラの確立に向けて、関西電力との第二回実証試験を行いました。

2021年11月~2022年3月の4ヶ月間行った実証試験では、セネガル・サンジャラ市にある5カ所の小中学校+自社のデータセンター拠点を含む計6カ所のネットワーク構築に成功。太陽光による再生クリーンエネルギーを使用したより高度な長距離通信設備の建設や、ICT技術を用いた電力・通信遠隔監視システム及び保守体制の構築に成功しています。

また、未電化だった学校においては太陽光発電による電力を教室の照明や、ICT通信機器、教育機材へ利用し、停電や電圧異常の問題が起きない安定した電力共有、また、止まったり、カクカクしない教育コンテンツの動画視聴な通信構築ができ、現地教育現場において利用可能レベルである事を確認しています。


※ ファイラー校でのビデオ教材を使用したテスト運用の様子

 

第三者割当てによる資金調達を実施!

シュークルキューブジャポンは、2022年6月30日、関西電力グループのコーポレートベンチャーキャピタル『K4 Ventures』及びシブサワ・アンド・カンパニーを割当先とする第三者割当増資を実施しました。

今回の関西電力グループを主体とする資本提携は、アフリカで今後増え続ける電力・通信需要に対し、クリーンエネルギーによるICT通信サービスの拡大を促すものです。

アライアンスの強化により、関西電力グループのこれまで培ってきたエネルギーに関する知見と、当社の強みであるICT通信技術を組み合わせることで、途上国におけるデジタルインクルージョンの世界を実現していきます。

今後の3つの事業方針を決定!

アライアンス強化にあたり、シュークルキューブジャポンは今後のアフリカ電力・通信事業において以下3つの方針を固めています。

1)「TUMIQUI Smart Kit」のレンタル事業

これまでの、省庁・国際機関・一般企業向け販売戦略に加え、新たなビジネスモデル構築の為、事業者向けのレンタルサービスを開始、収益化を目指します。


※TUMIQUI Smart Kit説明会の様子

2)​​​​​「TUMIQUI Power Digital Solutions」 展開分野の拡大

今後大きな電力・通信需要が見込まれる「教育・保健・農業分野」に対応すべく、今より更に大きなオフグリッド施設をイメージしたデジタルインフラの強化を進めていきます。


※New Popと呼ばれる通信拠点(サンジャラ市内)

3)アフリカ「Agriculture as a Service (AaaS)」事業創出

シュークルキューブジャポングループの企業存在価値、それはアフリカの持続可能な発展にあります。
電力・通信の安定提供が可能となったことから、農業を主とした産業創出「Agriculture as a Service (AaaS)」を新たな事業分野に設定しました。

関西電力グループとの成功事例をきっかけに、海外進出を目指す日本の民間企業とのアライアンス強化を図りながら、アフリカビジネスの要となり得るAaaS事業のデジタルインフラの基礎をデザイン・設計していきます。


※シュークルキューブジャポン2028年までのアフリカ事業構想


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