A-GOAL、アフリカ最大のスラムで子どもたちの未来を守るためのサッカーリーグ開催!クラファンも開始!

スポーツで日本とアフリカをつなぎ、持続可能な社会の実現を目指している一般社団法人A-GOALは、新型コロナの影響で生活が苦しくなったアフリカの人々に現地の地域スポーツクラブと連携して食糧支援をしたのを皮切りに、マラウイでの現地サッカークラブ等と連携した農業支援・ローカルレストランの運営、女子サッカー大会でナプキンを配布する女性支援、日本とアフリカをオンラインで繋いだスポーツのイベント開催など、日本とアフリカ9カ国で活動をしてきました。

今回、A-GOALはケニアの首都ナイロビのキベラスラムでサッカーリーグ「キベラA-GOALリーグ」を開催するためのクラウドファンディングを開始しました。

キベラA-GOALリーグはキベラスラムに住む子どもたちに「楽しみ」「夢」「食事」を提供し、子どもたちの未来を守る取り組みです。

クラウドファンディングで150万円を集め、2023年に750人の子どもたちが参加するリーグ戦を2回行うことを目指しています。

キベラスラムって?その成り立ちと現在!

キベラスラムは、ナイロビの中心部から約6kmの距離に位置しており、皇居2つ分の地域に25万人から100万人が住んでいると言われるアフリカ最大のスラムです。

屋根が赤茶色に錆びた何千ものバラックが立ち並び、現地の人はキベラをチョコレートシティと呼びます。

しかしここでの生活はチョコレートほど甘くはありません。

衛生環境は劣悪で、ゴミがあちこちに捨てられています。

人々はその日暮らしの生活を強いられ、6畳一間のバラックに10人が住んでいるという家庭も珍しくありません。

キベラスラムの歴史は、1900年代初頭までさかのぼることができます。

キベラスラムの位置するナイロビは1899年に建設され、モンバサーウガンダ間に建設されていたウガンダ鉄道の拠点として整備されました。

当時ケニアは英国の植民地であり、ナイロビでは人種によって居住区が区別されていた時代でした。

そのような時代背景において、1904年にアフリカの植民地出身兵で構成された王立アフリカ小銃隊(KAR)の任務から戻ったヌビア(エジプトの先住民)が、任務の見返りに与えられた区画の土地が現在のキベラスラムの元となっています。

ヌビア語で森を意味するキベラは当初、川沿いの未開拓な森林地帯であり、兵士たちは自ら土地を整備し、住居を建設して生活を開始しました。

鉄道輸送が活発化するなど、ナイロビが植民地上の重要拠点として発展するにつれ、キベラの人口もまた増加していきました。

現在にいたるまでスラム取り壊しの議論が幾度となく繰り返されています。

貧困や医療の欠如、行政サービスが行き届かないなどの課題が山積しながらも、キベラスラムはナイロビに出稼ぎに来る労働者とその家族、建設作業員や家政婦などのためのベッドタウンとして独自の発展を続けています。


(キベラスラムの路地。洗濯物と子供の声が響き渡るスラムの日常風景。)

キベラスラムに住む子供を取り巻く過酷な環境


(ゴミが山積し、バラックが無秩序に建つスラムの風景。家事や漏電などの事故も頻発。)

キベラには、子どもの楽しみがほとんどありません。公園もない、図書館もない。何もすることもなくただ友達と外でたむろっている、そんな子が多くいます。

「空いた時間」、これがキベラの子どもたちにとって最も危険なのです。

暇な子どもたちはギャングを結成し、盗みをするようになります。それが手っ取り早くお金を手にする方法だからです。

また苦しい現実から逃れるために、お酒や大麻、シンナーなどにも手を出す子もいます。

「空いた時間」は女の子にも悪影響を及ぼします。スラムの男たちが、暇を持て余す女の子にお金をちらつかせて近づいてくるのです。

生活に困っている女の子たちは、それに対してなかなかノーとは言えません。結果、予期せぬ妊娠をしたり、シングルマザーになってしまいます。

ギャングに入った子やシングルマザーとなった子は、学校に通うことができなくなります。スラムから抜け出す唯一の手段が教育なのですが、それを奪われてしまうのです。

子どもの未来を守るサッカーリーグ!

キベラA-GOALリーグは「楽しみ」「夢」「食事」を子どもたちに提供し、この貧困の連鎖を断ち切る取り組みです。

サッカーはケニアでも人気ナンバーワンのスポーツで、子どもたちも大好きです。

サッカーの試合を週末と長期休みに開催することにより、学校以外の時間で子どもたちを集めることができます。これによって、子どもたちを犯罪やドラッグから引き離すことができるのです。

またサッカーリーグが開催されれば、サッカーコーチたちが試合を見に来ます。

そこでスカウトされた子たちは、サッカーアカデミーに入ったり、サッカーが強いセカンダリースクール(日本でいう中学3年から高校3年まで) に進学することができます。

次のステージでも結果を出し続ければ、プロ選手になることも夢ではありません。リーグは文字通り、プロのサッカー選手になるためのはじめの一歩になります。

A-GOALは1月22日から、リーグの運営費と食費の資金を調達するためクラウドファンディングを開始しています。

目指すのは150万円。この資金でリーグを開催し、750人の子どもたちに夢と食事を届けます。

◆ クラウドファンディング概要


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