JICA、WAPPと連携して西アフリカ電力供給強化プロジェクトを始動!

国際協力機構(JICA)は、西部アフリカパワープール(WAPP: West African Power Pool)との技術協力プロジェクトを開始しました。

このプロジェクトは、地域の電力供給の安定とクリーンエネルギーの推進を目指し、広域連携の強化と市場運用の向上を図るものです。

広域連携強化で電力供給の安定を実現

西部アフリカ地域は、約4.4億人の人口を抱え、電力供給の安定が重要な課題となっています。

特にナイジェリア、ガーナ、コートジボワールなどの主要な電力供給国が、WAPP(West African Power Pool)を通じて地域内への電力融通を行っています。

しかし、地域全体の電力供給能力は、増加する需要に追いついておらず、持続可能な供給体制の確立が求められています。

このプロジェクトでは、各国の電力システムを統合し、効率的な広域連携を実現することで、長期的な電力供給の安定化を目指します。

また、国際連系線の開発やインフラ整備を進めることで、競争力のある電力供給を確保します。

人材育成と市場運用の強化が鍵

プロジェクトの重要な要素の一つとして、人材育成と市場運用の強化が挙げられます。

JICAはWAPPと協力して、現地の電力会社職員を対象とした研修プログラムを実施し、系統運用者や市場運用者のスキル向上を図ります。

このプログラムは、最新の技術や運用方法を学ぶ機会を提供し、参加者の実務能力を高めることを目的としています。

また、WAPPは地域訓練センターを活用して、系統運用や市場運用の認定プログラムを導入し、地域全体での技術力の底上げを目指します。

この取り組みにより、電力市場の透明性と効率性が向上し、安定した電力供給が実現されることが期待されます。

国際連携とクリーンエネルギーの推進

WAPPの取り組みは、西部アフリカ地域内にとどまらず、他の地域との国際連携も視野に入れています。

特に、北アフリカや中央アフリカとの電力連系を強化し、より広域な電力市場の形成を目指しています。

将来的には、クリーンで安価な電力供給を実現するため、再生可能エネルギーの導入を積極的に推進します。

WAPPは水力、太陽光、風力などの再生可能エネルギー源を活用し、地域全体のエネルギーミックスを多様化する計画です。

これにより、気候変動への対応が強化され、持続可能なエネルギー供給体制が構築されます。

このプロジェクトは、SDGsの目標達成にも寄与し、地域の持続可能な発展に貢献するものです。


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