AAIC Investmentは、アフリカの医療分野を革新するため、ヘルステック企業BIMAへの出資を発表しました。
BIMAは新興市場で安価な健康保険とデジタルヘルスサービスを提供しており、ガーナやタンザニアを含む6か国で600万人以上の利用者を抱えています。
今回の出資により、BIMAはさらなる成長を見据え、特にアフリカでの事業拡大を加速させる計画です。
AAIC、アフリカのヘルステック市場を強化
AAICのファンド「Africa Innovation and Healthcare Fund(AHF2号)」を通じて、BIMAに対する戦略的出資を行いました。シンガポールを拠点とするAAIC Investmentは、アフリカにおけるヘルステック分野への積極的な投資を継続しており、今回の出資はその一環です。
BIMAは新興市場向けに月額$2〜3で加入できる健康保険とデジタルヘルスサービスを提供するプラットフォームであり、同時に地域の病院や薬局との統合によって医療コストの削減を実現しています。
特に、ガーナでの遠隔医療プロバイダーとしての地位が認められており、現地での医療アクセスの向上に貢献しています。今回の出資により、AAICはBIMAのアフリカ市場での成長をさらに後押しし、ヘルスケアセクターにおける革新を推進することを目指しています。
BIMAの事業展開と成長戦略
BIMAはガーナを皮切りに、タンザニア、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、カンボジアにも事業を展開し、各国で着実に成長を遂げています。
これらの6か国の市場では、600万人以上のアクティブユーザーに対して、保険の加入や遠隔医療による診察、アフターケアを包括的に提供しており、地域の医療エコシステムの改善に大きく寄与しています。
BIMAのビジネスモデルは、持続可能な成長に焦点を当てており、2024年にはグループ全体で黒字化を達成しています。この成長戦略において、遠隔医療と少額保険の提供が主な軸となっており、今後も新興市場での事業拡大が期待されています。
AAICとの提携でアフリカ市場をさらに拡大
BIMAは、AAICからの出資を受け、アフリカにおける新たな市場での事業拡大を視野に入れています。AAICのアフリカ医療セクターにおける豊富な知見やネットワークを活用することで、BIMAは保険に加入できない途上国の約20億人に対して質の高い医療保険とケアを提供する使命を果たすことが可能になります。
さらに、AAICのCEOである椿進氏も、BIMAと共に医療保険の普及を進めることがアフリカの医療の課題を解決する一助になると述べています。このような提携により、BIMAはアフリカ市場での成長を加速させ、将来的にはより多くの国や地域での事業展開を実現させる見込みです。