国際協力銀行、脱炭素社会への支援の強化に向けてコートジボワールとの覚書締結!

株式会社国際協力銀行(JBIC)は、2024年12月13日に開催された第3回日アフリカ官民経済フォーラムにおいて、コートジボワール財務・予算省との間で地球環境保全業務(GREEN)に基づく融資実現に向けた覚書を締結しました。

この覚書は、コートジボワール政府が掲げる気候変動対策目標を支援し、グリーン分野での新たな事業機会を創出することを目的としています。

気候変動対策と低炭素化を進めるコートジボワールの挑戦

コートジボワール政府は、パリ協定に基づく「Nationally Determined Contributions(NDC)」を通じ、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量をBaU(Business as Usual)比で30.41%削減する目標を掲げています。

コートジボワールの気候変動対策は国家開発戦略の重要な柱とされ、低炭素化や脱炭素化に向けた取り組みが進められています。これに伴い、グリーン分野での事業機会が拡大しており、国際的な支援や投資が不可欠となっています。

今回の覚書では、JBICがコートジボワールに対して「GREEN」の枠組みを活用したクレジットラインを設定し、同国の脱炭素関連事業を資金面で支援する方向で合意形成を目指します。この取り組みは、2022年8月に締結した業務協力協定に続くものであり、両国間の協力関係をさらに深化させるものです。

JBICの中期経営計画とESGポリシーに沿った取り組み

JBICは2024年6月に発表した第5期中期経営計画で、カーボンニュートラルと経済発展の統合的実現を掲げています。さらに、2021年10月に公表したESGポリシーに基づき、2030年までに自らのGHG排出量ネットゼロを達成し、2050年には投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロを目指す計画を進めています。

この覚書は、こうした戦略に沿った具体的な成果の一環であり、コートジボワールを含む新興国における脱炭素社会の実現を目指すものです。

これらの政策は、環境保全と経済発展を同時に実現するという大きな目標を反映しており、コートジボワールのグリーン事業への支援が世界的なカーボンニュートラル推進に寄与する重要なステップと位置づけられています。

日本とコートジボワールの未来志向の協力関係

JBICは、日本の公的金融機関として、持続可能な発展を実現するための重要なパートナーとしての役割を果たしています。特に、コートジボワールのような新興国において、脱炭素社会を構築するためのエネルギートランジションを加速させる支援を継続しています。

今回の覚書締結を契機として、コートジボワールの気候変動対策がさらに推進されるとともに、同国における低炭素化のモデルケースが国際社会に広がることが期待されます。

JBICは今後も、環境保全と経済発展の両立を目指し、重要なパートナーシップを通じた具体的な成果を金融面から支援していく方針です。


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