ケニアのンマンダンドゥ村で、日本人の多田隆太郎さんとケニア人のジョセフさんが協力し、イチゴ農園を立ち上げるプロジェクトが進行中です。
彼らは現地での農業ビジネスを通じて地域の雇用を創出し、経済発展を支援することを目指しています。今回は、彼らのプロジェクトの詳細と背景にある思い、そして今後の展望について詳しくご紹介します。
イチゴ農園プロジェクトの概要
多田隆太郎さんとジョセフさんがケニアのンマンダンドゥ村で行っているイチゴ農園プロジェクトは、ケニアの農村部で雇用創出と自立支援を目指す取り組みです。
2023年12月にケニアへ移住した多田さんは、ジョセフさんとともに農園を立ち上げ、2024年3月からイチゴの試験栽培を開始しました。彼らの農園は、現在2,000㎡の広さへの拡大、ビニールハウスの建設や灌水設備の導入を計画しています。
ケニアの農業は総雇用の約54%を占めており、多くの人が農業に従事していますが、労働者の賃金は低く、安定した収入を得るのは困難です。また、都市部では就職が難しい若者が多く、スラムに住む人々も少なくありません。このような状況を背景に、農村部での雇用創出を目指した取り組みが求められているのです。
ケニアでイチゴ農園を始めた背景
多田さんがアフリカに興味を抱いたのは幼少期のことでした。旅行会社で働いていた母親から海外の話を聞いて育ち、特にアフリカへの憧れが強まったといいます。2022年1月、多田さんは初めてケニアを訪れ、そこでジョセフさんと出会いました。
ジョセフさんはナイロビ大学を卒業したばかりで、安定した仕事に就けずナイロビのスラムに住んでいました。彼の「地元に仕事があれば戻りたい」という言葉がきっかけとなり、二人は協力してンマンダンドゥ村でイチゴ農園を立ち上げることを決意しました。
多田さん自身も日本の豊島で実家のイチゴ農家で2年間の農業修行を経て技術を学び、2023年12月にケニアへ移住して本格的に農園の準備を開始しました。苗作りは近所の農家から親株を分けてもらい、育てながら増やすという方法で行われています。
農園プロジェクトの目的とビジョン
このプロジェクトの目標は、ンマンダンドゥ村やその周辺地域にイチゴ産業を根付かせ、地域で安定した雇用を創出することです。多田さんの実家がイチゴ農家であることから、その技術と知識を活かし、地域の若者に農業技術を伝えることで彼らの自立をサポートすることも目的とされています。
現在、多田さんとジョセフさんはクラウドファンディングを通じて資金を集め、ビニールハウスの建設や灌水設備の導入を進めています。また、未来のイチゴ農家を育成するための研修も計画されており、今後のさらなる農園の拡大と地域貢献が期待されています。
クラウドファンディングの詳細
このプロジェクトでは、クラウドファンディングを通じて資金を集めています。目標金額は150万円で、達成できれば以下の用途に使われます。
- 未来のイチゴ農家研修費用(1人目):約30万円
- 簡易式ビニールハウス建設費用(2/3の面積をカバー):約60万円
- 灌水設備:約30万円
- リターン準備費用:約30万円
さらに、セカンドゴールとして250万円を目指しており、達成すれば以下の追加項目が実施される予定です。
- 未来のイチゴ農家研修費用(2人目):約30万円
- 簡易式ビニールハウス建設費用(残り1/3の面積をカバー):約30万円
集めた資金はすべてイチゴ農園の拡大と地域の雇用創出に利用される予定です。プロジェクトの詳細や支援方法については、以下のリンクからご確認いただけます。
多田さんをゲストにビジネスラボも開催!
そしてAfrica Questでは多田さんをゲストにお招きして『第72回アフリカビジネスラボ〜ケニアの若きイチゴ農家!田舎でも稼げる農業ビジネス創出のために奮闘する話!』を開催することが決定しました!
- なぜケニアでいちご農園をすることになったのか?
- 多田さんのこれまでの歩みとは?
- 現地で事業を進めるうえで大事にしていることは?
- 多田さんやイチゴ農園の今後の展望とは?など
多田さんがケニアの農村で様々な挑戦を続ける中で感じたアフリカビジネスの難しさややりがい、今後目指していることなどについても伺います!
2025年4月8日(火)日本時間20:00~21:30でオンラインにて開催します。
多田さんの活動に興味・関心がある方は奮ってご参加ください。参加申し込みは以下よりお願いします。