2025年8月20日から22日に神奈川県横浜市で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に合わせ、ジェトロは過去最大規模のアフリカ関連ビジネスイベント「TICAD Business Expo & Conference」を開催します。
「Japan Fair」には全国30都道府県から196社・団体が参加予定で、アフリカ市場への関心の高まりがうかがえます。
多彩なテーマゾーンや新設された「ポップカルチャー」展示、実践的なビジネスマッチングの機会が提供されるこのイベントは、日本とアフリカの新たな経済関係構築に向けた重要な場となります。
Japan Fairに過去最多196社が参加
2025年の「TICAD Business Expo & Conference」では、ジェトロ主催イベントとして過去最大となる196社・団体(うち中小企業107社)が「Japan Fair」に出展します。
参加企業は東京都を中心に30都道府県にわたり、特に地方企業の参加も目立ちます。出展企業はアフリカで活躍する企業63社、質の高いインフラ関連企業55社、保健衛生改善分野24社、フードバリューチェーン関連23社、人材育成14社、気候変動対策14社、都市問題対策3社、ポップカルチャー関連2社と、アフリカ市場の多様な課題に対応する構成となっています。
展示はアフリカ連合が推進する「Agenda 2063」に沿った8つのテーマゾーンに分かれており、日本企業が提供する製品・技術・サービスを通じて、アフリカ市場での新たなビジネス機会の創出を目指します。
交流と情報収集の場「Africa Lounge」も展開
本イベントでは、展示にとどまらずビジネスマッチングと情報交換を目的とした多様な仕組みが設けられています。
「Africa Lounge」では、アフリカ各国政府による投資・ビジネス情報の展示が行われ、日本のビジネスパーソンとアフリカの関係者との交流を促進します。
また、「イベントステージ」では、日本企業がビジネスに関する取り組みや課題について発表するセミナーやテーマ別パネルディスカッションが行われる予定です。
ジェトロはこれに加え、アフリカの財界キーパーソンを招いたパネルや、ポップカルチャーおよびイノベーションをテーマとしたイベントを計画中で、アフリカの経済・文化に対する理解を深める機会を提供します。
これにより、商談だけでなく戦略的な関係構築が可能となり、双方向の関係性強化が期待されます。
革新と文化を融合したテーマ展示に注目
「TICAD Business Expo & Conference」では、従来の展示に加えて、新たな切り口である「ポップカルチャー」と「イノベーション」に焦点を当てたテーマ展示も行われます。
ポップカルチャー展示では、日本発のコンテンツや文化を活用したビジネス展開の可能性を紹介し、若年層やソフトパワーを重視したアプローチが期待されます。
一方、イノベーション展示では、日本とアフリカ双方の技術革新を紹介し、社会課題の解決につながるアイデアを提案します。これにより、従来の製品やインフラ中心の展示だけでなく、新たな視点からのビジネス連携の機会が拡大します。
こうした多面的なアプローチにより、アフリカ市場への関心を喚起し、より深いビジネス関係の構築が期待されます。
- 記事提供元:TICAD Business Expo&Conferenceに日本企業、過去最多約200社参加 ―アフリカ市場、多彩なコンテンツで挑戦|JETRO お知らせ・記者発表