JICAとボーダレス・ジャパンが連携し、アフリカを中心とした社会課題解決型ビジネスを推進する「JICA BLUE」プロジェクトが2025年度も始動しました。
本プロジェクトは、JICA海外協力隊の帰国隊員(OV)を対象に、社会起業家育成を目的とした実践的な支援プログラムを展開しており、TICAD9の開催に合わせてアフリカ現地でのビジネス調査も強化されます。アフリカとの共創を目指す人々に向け、今後さらにその動きが加速していくことが期待されています。

アフリカでの社会起業を支援するアカデミー!
JICAとボーダレス・ジャパンが共同で展開する「JICA BLUE」は、アフリカにおける社会起業を志す人々を対象に、起業に必要な知識や実践的スキルを体系的に学ぶ「JICA BLUE Academy」を中心に展開されています。
本プログラムでは、3ヶ月間にわたってソーシャルビジネスの基本から事業設計、現地実装までを実践的に学ぶことができ、世界13ヵ国で50以上の事業を展開してきたボーダレス・ジャパンのノウハウが活用されています。
また、修了後もフォローアップやメンターとの継続的な関わりが用意されており、参加者が継続的に学び合い、共に成長できる環境が整備されています。
第2期生の募集では、特にアフリカ地域に貢献する意欲のある起業家候補者を優先的に募集しており、現地への強い関心を持つ人材にとって大きなチャンスとなっています。
TICAD9と連動した現地調査機会を提供!
2025年8月に日本で開催されるアフリカ開発会議(TICAD9)に合わせ、「JICA BLUE」ではアフリカでのビジネス展開を検討する参加者向けに現地調査の機会を提供します。
これは、アフリカ地域での社会課題を直接見聞きし、現地のニーズを把握した上でビジネスモデルを構築することを目的とした取り組みです。
調査に選ばれたOVには、調査計画の立案から実施、さらには調査結果を反映させた事業構想の形成まで、個別の伴走支援が提供される予定です。アフリカにおける社会的インパクトを追求する起業家にとって、このプログラムは貴重なフィールドワークの場となります。
地域連携やキャリア支援の多層的な仕組み!
「JICA BLUE」では、単なる起業支援にとどまらず、帰国したJICA海外協力隊経験者と自治体、スタートアップ支援機関、企業とのネットワーク構築も推進しています。
たとえば、社会起業家と地域とのつながりをつくるイベント「JICA BLUE CARAVAN」や、地方創生と社会起業の融合を目指す「JICA BLUE GLOCAL」といった新たな取り組みも今後展開予定です。
また、起業希望者だけでなく、現在派遣中の協力隊員も対象としたオンラインセミナーや個別キャリア相談も継続的に実施される予定で、社会起業という選択肢を多くの人に開き、アフリカとの多様な関わり方を支援していく姿勢が見て取れます。
こうした包括的な支援体制は、アフリカでの社会変革を担う人材の育成に貢献していくことでしょう。














