STARTUP AFRICA in Rwanda参加者のたっちゃんです。アフリカのITハブとして急成長中のルワンダ。その中心的役割を担うのはDMMグループの一員であるDMM.HeHeという会社です。今回は、DMM.HeHeのクラリス・イリバギザCEOとアレックス・カプング会長にお話を伺いましたので、その内容をまとめてみたいと思います。
DMM.HeHe(旧名称HeHe Labs)とは!?
HeHe Labsは2010年にルワンダ共和国で設立されたIT企業。クラリス現CEOを中心とする4人の学生が創業し、主に携帯電話向けソフトウェア開発を行っている。2017年に日本のDMMグループに買収されDMM.HeHeと名前を変える。同社の会長アレックスはDMM.comから出向してHeHeの経営に参画している。
写真:DMM.HeHeのオフィスが入るキガリハイツ(Kigali Heights)
創業者の想いとは!?
写真:創業メンバーの一人であるクラリス・イリバギザ (Clarisse Iribagiza)CEO
今やルワンダを代表する企業に成長しつつあるDMM.HeHe。そのMissionは創業時から一貫しています。それは「モバイルテクノロジーを用いて人々の情報格差を打ち砕く」というもの。この信念のもとで、医療、農業、交通、小売、教育と多彩なサービスを展開しているのです。
DMMの傘下に入ったHeHeは現在信じられないスピードで成長中。7か月前には7人だった従業員は…今ではなんと…40人!すごい勢いです。
そんな急成長中の会社、そのCEOであるクラリスが今考えていることは…もっと多くのソリューションを提供したい!!!今までは資金が無くて泣く泣く諦めていたあんなビジネスこんなビジネス、DMMグループの資金力をバックに全部実現させちゃうみたいです。
ビジネスには社会問題を解決する力があると語る彼女は、最近は、若者への啓発活動も行っているみたい。今では400人以上の学生にソフトウェア開発からデザイン思考まで、スパルタで?指導をしてきたそうです。
ルワンダでビジネスをするということ!
Photo by Kyle Taylor, Dream It. Do It. on VisualHunt / CC BY
1) ルワンダの起業事情
「まじめ」で「内向的」といわれるルワンダ人。その国民性は日本人とよく似ているといわれています。しかし、こと起業家精神に関しては、日本は大きく水をあけられているようです。
ルワンダでは…
- 学校でビジネスについて教えている!
- ビジネスコンテストに18歳の若者がやってくる!
- 会社登記が数時間でできる!
- 政治家がビジネスコンペを主導!(Ms.Geekという女性起業家向けのコンペです)
などなど日本よりも進んでいるのでは…と思う次第ですorz
これらは全て政府のたゆまぬ努力のおかげ。凄い数の若者が起業を選択するのだそうです
アフリカでビジネスをやりたいけど行きたい国が定まっていないそこのアナタ、”ルワンダ”、おすすめしておきますよ。
ルワンダで起業する人向けお役立ちコーナー
Rwanda Development Board(RDB)が起業に関するワン・ストップ・サービスを提供しており、ここで会社の登記ができる。そのほかの手続き等をあわせても、実際にビジネスを始めるまでに要する時間とコストは2日と3000円程度だそうだ。
2) HeHeについて
クラリスの創業時の思い出は「何もかもが大変だったの!!!」って感じらしいです(そりゃそうか)
そのなかでも一番大変だったことは、『人』。利益が出ない・報酬が出ないなかで会社にコミットしてくれる人材を探すことは、日本でも難しいでしょう。ましてやルワンダ(注:まだまだ最貧国ですよ!)。その苦労は想像を絶するものだったはずです。
そんな苦労を乗り越えた彼女ですが、まだまだ苦労は絶えそうにありません。
現在のHeHeが抱える課題、それは“ルワンダにはオンラインの文化がまだない!”ということです
何か困ったとき、日本人はGoogle先生に尋ねますよね?ルワンダ人は何をするかというと…、知り合いに聞く!圧倒的口コミ文化のなかでオンラインサービスは胡散臭いものなのでしょうそんなわけで、オンライン文化が根付くような働きかけもおこなっているそうです
しかし、ピンチはチャンス!サービスが口コミで広がっていけば圧倒的成長をを目指せそうですね。
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