株式会社スプリックスは、2025年10月27日、エジプト教育・技術教育省および国立大学法人広島大学と、ICT・AI・プログラミング教育におけるカリキュラムと評価制度の学術的信頼性を高めるための協力覚書(MOU)を締結しました。
エジプト全土の高校生を対象に日本式教育モデルを導入し、TOFAS(国際基礎学力検定)を通じた教育の質向上と学習成果の客観的評価を推進することを目的としています。
本協定は、アフリカ地域における教育のデジタル化・高度化に向けた日エジプト間の新たな協力の一歩として注目されます。
TICADを契機に始動した日エジプト教育連携
今回の協力覚書は、2025年8月に横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD)でスプリックスとエジプト教育省が締結したMOUを基礎に発展したものです。
これを受け、同年9月からエジプト全国の高校生を対象に、日本式ICT・AI・プログラミングカリキュラムの提供が開始されました。
この取り組みでは、教育の質を客観的に測定するため、各学期末に全国規模でTOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)が実施され、生徒の基礎学力やデジタルスキルの伸長を定量的に評価しています。
エジプト教育省は、この評価モデルを通じて教育の公平性と透明性を高めるとともに、地方を含む全国的な教育水準の底上げを目指しています。
広島大学の学術監修でTOFASの信頼性を強化
エジプト教育省の要請により、広島大学は日本の大学として初めてTOFASの学術的監修と認定証のエンドースメント(保証)を担うこととなりました。
広島大学は、TOFASの妥当性検証、結果の分析・解釈、教育改善への活用支援などを通じて、テストの信頼性を国際的な基準に沿って保証します。
また、TOFASの成果が教育現場にどのように反映されるかを検証する共同研究も進める予定です。
この連携により、エジプトにおける教育データの活用基盤が整備されるだけでなく、教育行政と大学・企業が一体となった持続的な教育改善モデルの確立が期待されています。
さらに、エジプト教育省、広島大学、スプリックスの三者ロゴが入った公式TOFAS認定証の発行が決定しており、受験生のモチベーション向上や社会的評価の向上にもつながる見込みです。
世界50か国に広がるTOFAS、日本発の教育モデルが中東・アフリカへ
スプリックスは「Education Springs New Life(教育で人生を新しく。)」を理念に掲げ、国内外で教育事業を展開しています。
国内では個別指導塾「森塾」を中心に、トップシェアの教材開発を進めており、海外ではTOFASを通じた国際教育支援を強化しています。
現在、TOFASは世界50か国以上で実施され、受験者数は1,200万人を超えています。
本MOUを契機に、スプリックスは中東・アフリカ地域における教育プロジェクトの展開をさらに加速させる方針です。
ICT・AI時代に対応した日本式教育モデルを輸出することで、基礎学力とテクノロジーリテラシーを両立した人材育成を支援し、エジプトをはじめとする新興国において、未来を担う若者たちの学びの質を高めることを目指します。
- 記事提供元:エジプト教育省および広島大学と教育協力に関する協力覚書を締結|PR TIMES
















