国際協力機構(JICA)は、国際金融公社の子会社のIFCアセットマネジメント社(AMC)が運営する、中東・北アフリカ地域の民間企業を投資対象とするプライベート・エクイティ・ファンド(IFC Middle East and North Africa Fund, LP)に最大30百万米ドル出資する契約を締結しました。主な投資対象分野としては、金融、インフラ、製造等が想定されています。
国際機関との連携で、雇用創出、経済・社会安定化の貢献を目指す!
JICAは、ファンドへの海外投融資による出資を通じて、中東・北アフリカ地域の開発途上国・地域向けの民間投資を促進し、同地域の雇用創出・経済成長を支援し、経済・社会安定化に寄与することを目指しています。また、中東・北アフリカ地域への事業展開を検討している日本企業に対し、同地域の投資環境について情報提供を行うことも検討しています。
今回JICAが出資を決めたプライベート・エクイティ・ファンド(IFC Middle East and North Africa Fund, LP)は、国際金融公社(IFC)を始めとする金融機関が共同出資しているファンドです。北アフリカ・中東地域の民間企業を投資対象しており、IFCアセットマネジメント社が運用を行っています。
高い失業率!アラブの春から続く不安定な経済情勢の改善を!
北アフリカ・中東地域では、「アラブの春」として2011年初頭から本格化した民主化運動以降、不安定な経済社会状況が続いています。要因の1つとして、同地域の開発途上国・地域における若年層を中心とする高い失業率が問題となっており、経済活性化による雇用機会の拡大が重要となっています。
また、北アフリカ・中東地域の開発途上国・地域に対する海外直接投資は「アラブの春」以前の水準を依然下回っており、本事業が更なる民間投資促進の契機となることが期待されています。
引用元/写真元:JICA ニュースリリース
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