こんにちは。アフリカライターのリベルタです。
今回は、ナイアガラの滝とイグアスの滝に並んで「世界三大瀑布」として知られるヴィクトリアの滝を紹介します。
イギリスの冒険家「ディヴィット=リヴィングストン」が初めて発見したときに感動して母国の女王の名前を呼んだといわれており、滝幅が1700mもあって壮大さが魅力です。
世界遺産としてのヴイクトリアの滝
意外と知らない人が多いのですが、世界遺産に選ばれるためには基準があります。
ジンバブエとザンビアの国境にあるヴィクトリアの滝は、1989年に2つの基準で登録されています。
- 自然美や景観美、独特な自然現象(Ⅶ)
- 地球の歴史の主要段階を証明する遺産(Ⅷ)
特に自然美は有名で、滝の最大落差は108m、幅は1700mと驚くほど広大です。
雨期には毎分5億トンもの水が流れ落ちて轟音を轟かせて、現地でモシ・オア・トゥンヤ(雷鳴の轟く水煙)と呼ばれています。
なお、日本で自然美に登録されているのは「屋久島」のみです。
世界遺産全体としても文化遺産(952件)よりも自然遺産(231件)の数が少ないため、貴重な資産だといえます。
ヴィクトリアの滝の名前の由来
イギリスの冒険家「ディヴィット=リヴィングストン」が見つけたといわれるヴィクトリアの滝ですが、母国の女王の名前にちなんでヴィクトリアと名付けたといわれています。
ただし、重要なことがあります。
リビングストンは、アフリカ大陸を冒険したとされていますが、なぜこの滝にだけ「ヴィクトリアの滝」と名付けたのか?
冒険をしていれば他にも多くの遺産を目にしたはずです。
一節によれば、リビングストンは冒険の先々で現地の人の言葉を使って名前をメモしていたようです。しかし、このヴィクトリアの滝だけは壮大で遠くからでも自分の目で確認できたことから現地の人に会うよりも早く自分で名前を記したようです。
数十キロ先からでも目で見て感動できるヴイクトリアの滝ってステキですよね!
ちなみにザンビアの空港の名前は「リビングストン空港」。ジンバブエの空港の名前は「ビクトリアフォールズ空港」と命名されています。
ヴィクトリアの滝は移動している?
ヴイクトリアの滝は、アフリカ南部を流れてるザンベジ川の真ん中に位置していますが、実はコレ、昔とは場所が違います。
長い年月で渓谷を削りながら川の下流から徐々に移動をして、今の位置にヴィクトリアの滝が位置しているのです。もしかしたら数万年後には、もっと上流に滝があるかもしれません。
今の場所にヴィクトリアの滝があるのはこの瞬間だけなのは、他の滝では味わえないのも人気のポイントです。
そんなロマンを妄想しながら優雅な滝を眺めるのもいいですね。
Image by Albrecht Fietz from Pixabay
関連する観光スポット
ヴィクトリアの滝を訪れるベストシーズンは、雨季明けの4月から6月。
この時期、滝の水量が最大となり、その壮大な姿を堪能することができます。乾季(10月から11月)には水量が減少し、逆に滝の全体像がよりはっきりと見えるため、違った魅力を楽しむことができますよ。
ヴィクトリアの滝での観光スポットは多くありますが、すべてを見渡せるヘリコプターでの観光が外せません。
また、サンベジ川のサンセットクルーズはロマンチックで有名です。
昼間はアクティブに過ごし、夕方からはしっとりと夕日に染まる空と水面を眺めるひとときは、日常から離れた特別な時間を提供してくれます。
また、自分自身も水の気持ちになって、100m以上の高さからバンジージャンプをするのもエキサイティングだと思います。
スリリングな気持ちと非現実的な日常が、一生の思い出になること間違いなしです。
次世代のリビングストンはあなたです。
ぜひ、ジンバブエとザンビアにある「ヴィクトリアの滝」からアフリカの探検をはじめてみませんか?