NECは、製品に含まれる紛争鉱物(タンタル・すず・金・タングステン)の調査・回答業務を効率化するソフトウェア「ProChemist/BM 紛争鉱物対応オプション」を販売開始したと発表しました。
新ソフトウェアでは、調査対象製品の一覧リストを登録すると、各製品を構成する部品情報に自動的に展開する機能、調達先からの回答内容不備の自動チェック機能、調達先から部品単位に収集した回答内容を顧客企業単位に名寄せする機能などが使用することができます。
紛争鉱物を巡る争いはアフリカの中部に位置するコンゴ民主共和国を中心とし、その周辺国を巻き込みながらこれまで550万以上の命が失われたと言われています。これは第二次世界大戦以降の紛争による犠牲者としては最大規模となります。その元凶ともなっている紛争鉱物にはスマートフォンなどに使用されるレアメタルなどが含まれており、私たちの生活と決して無関係ではありません。
アメリカでは、顧客企業から調査依頼があった際には紛争鉱物の使用状況について対応しなければなりません。また上場企業においては、アメリカ証券取引委員会よりコンゴ共和民主国とその周辺国で産出される4鉱物(タンタル・すず・金・タングステン)が自社製品に含まれているかを、毎年報告することが義務づけられています。
この様な背景から、自社製品における紛争鉱物の使用状況に対する調査・回答業務の効率化が課題となっていました。NECの新ソフトウェアにより、調査依頼時の情報登録の効率化、回答内容の不備にともなう後戻り作業の軽減、顧客企業への回答作業の効率化などが実現可能となります。
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引用元:NEC(プレスリリース)