Memawoakye!!(メマヲマーチ!!)
西アフリカのガーナ共和国からおはようございます!
一週間ほど前から急にぼやぼやした天気が続くようになりました、青年海外協力隊の小林愛鐘です。
晴れているのにぼや〜、太陽も肉眼で見ることができる。
どうやらハマターンというやつが来たようです。
貿易風により、サハラ砂漠の砂が大量に飛んでくるこのハマターン。
コンタクトをしていると目を痛めたり、電化製品がぶっ壊れたり、なかなかのくせ者のようです。
しかも5ヶ月近くも続くというからなかなか大変です。
「ハマターンが始まると乾期に入って寒くなるよ!君たちの国みたいに!」
とガーナ人に言われましたが、日本の寒さを甘くみられちゃ困ります。
太陽が遮られて確かに過ごしやすくなったものの、まだまだ汗をかきながら歩き回る日々です。
さて、今週は各国のクリスマス特集です。
ということで、トップバッターのガーナからは、ホワイトクリスマスならぬグレークリスマス(ハマターンのせいで)の様子をお伝えしたいと思います。
自分の人生で、こんなに暑いクリスマスを迎える日が来るとは夢にも思っていませんでした。
とは言っても、9月末にこちらに到着してまだ3ヶ月足らず。
クリスマスがどのような感じなのかは未知数です。笑
周りの人に聞いて集めた情報で記事を書いてみようと思います。
ガーナは北部では主にイスラム教徒が、南部では主にキリスト教徒が生活をしています。私の任地は南部にあります。
キリスト教徒にとってクリスマスは一大イベント。
首都アクラ(南部に位置)では、10月から既にスーパーではクリスマスツリーが並んでいて、随分気が早いなあなんて見ていました。
しかし大きな街のお店に行かないと、そのような光景にもなかなかお目にかかれません。片田舎の私の任地では、ラジオでクリスマスソングを流していたり、テレビでクリスマス関係の映画(欧米の)を流しているくらいで、道を歩いていてもクリスマスっていう感じはしません。
こんな光景は大きな街まで行かないと見れません。
しかし、周りの人には
「クリスマスはどこで過ごすの?日本帰るの?」
とよく聞かれ、
「ここで過ごすよ。」
というとイエ〜イ!と大喜びされます。
だいぶ盛り上がっているみたいですね。
クリスマスは24日の夜準備をするところから始まります。
25日は朝から教会へ行きミサに参加します。
ガーナのクリスチャンはとても熱心で、毎週日曜日はきっちり教会に行きます。
私もよく顔を出していますが、歌って踊って、だいぶ盛り上がっています。
日曜の午後には声が枯れている人と出会ったりします。
「教会で歌いすぎちゃってね。」
・・・どんだけ歌っているんだ。笑
教会にドラムセットが完備されているんですもんね・・・
だから思わず
「普段のミサとどう違うの?」
と聞いてしまいました。
「神様に感謝するのさ。」
「いつも感謝して歌ったり踊ったりしているじゃん。」
「クリスマスはスペシャルサンクスなの!」
とのこと。
この日は皆白い服を来て教会に行くらしい。
この「白」は「victory(勝利、克服)」を表すのだとか。
一年間いろんな困難があったけれど、神様に助けながら乗り越えてきたことに感謝する大切な日なんですね。
ミサが終わると家族や友達と一緒にご馳走(ライス、チキン、シチュー)を食べると言っていました。
西洋の食べ物は全くと言っていいほど食べられないので、ケーキとか七面鳥とかピザみたいなものは期待出来なさそうですが。笑
そして、26日はboxing day
最初聞いた時は、ん?ボクシング?と思わずパンチをする身振りをしてしまい笑われましたが、どうやらプレゼント交換をする日で、プレゼントはbox(箱)に入れて渡すのでこの名前らしいです。
しかし、私の任地ではそれは一般的ではなく、ご飯を作ってご近所さんに分けたりするレベルなんだそうです。
家族にはクリスマスカードを書いて手渡したり、子どもたちには日本と同じようにおもちゃや人形、ゲーム等をあげるとのこと。
ちなみに「サンタクロース」は知っている人と知らない人がいました。
知っていても遠い国の話であまり身近ではないみたい。
日本の子どもたちはサンタクロースの存在を信じていて、親は子どもが寝ている間にこっそりプレゼントを置いてあげるのよって言うと、大変面白そうに聞いていました。
27日〜31日は家でゆっくり過ごしたり(そいえば私の赴任先、お役所はしっかり31日まで仕事が入っていましたけど。笑)、いくつかの教会が集まって大きな集会をやったりするそうです。
この数日、全部含めてクリスマス。家族や親戚が集まる大切なイベントのようです。
サンタクロースの話をしたら、「あーこれねこれ!」と持ってきてくれました。けどなんか違う・・・
そうそう、先日任地でお祭りがありホームステイ先の子どもたちと一緒に見物に行きました。
何やら中心に木を積み重ね火をつけ、勢い良く燃えるその周りで踊り狂うイベントのようでした。
それを見た私の可愛い友達(7歳)がうっとりと、「わあ!クリスマスみたい!」と言っていました。
日本人の私からするとどちらかというと「お盆みたい」でしたが、文化の違いですかね。
それにしてもクリスマス、実際どんな感じかドキドキです。
またレポートできたらなと思いますので、乞うご期待!
Akane Kobayashi
原文元: ガーナのホワイトならぬグレークリスマス! | W.W.J.world – http://wwj.world/