今世界中から注目を集めている「アフリカツメガエル」をご存知だろうか?
両生類の中で一番研究されていると言わているのがアフリカツメガエルです。
Photo credit: C-Monster via Visual hunt / CC BY-NC
アフリカツメガエルは南アフリカ出身です。またエサに生き餌を必要としないため、他のカエルに比べ飼育が比較的簡単容易であることから実験動物として利用されています。
12月16日、米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された研究論文によると、アフリカツメガエルの新種が新たに6種発見されたとのことです。これでアフリカツメが得るは全部で29種類となりました。
カナダ・マクマスター大学(McMaster University)の科学者らによって行われた研究では、博物館所蔵の標本168点を対象にDNAや染色体分析、体内組織のCTスキャンなどを新たな手法を用いて再調査が行われました。
Photo credit: Wade Tregaskis via Visual Hunt / CC BY-NC
アフリカツメガエルは実験動物として広く利用されています。今年の11月には油井宇宙飛行士によってアフリカツメガエルの細胞がISSに運ばれ、「きぼう」内での「無重力ストレスの化学的シグナルへの変換機構の解明(Cell Mechanosensing)」実験に用いられました。
また、アフリカツメガエルは皮膚からは「マガイニン」と呼ばれる抗菌性のペプチドが発見されています。マガイニンは侵入してきた細菌の細胞壁を壊し、細菌の感染から身を守ってくれるのです。腐敗防止やカビ防止に役立つ薬品に今後活用される可能性があると言われています。
今後もアフリカツメガエルの活躍により、新たな発見が見つかっていくかも知れません。
引用元:jiji.com