キリンが24日に発表したレポートによると、2014年の世界主要国のビール総消費量は前年比0.4%増の約1億8,906万キロリットルで、29年連続の増加となりました。地域別では前年比5.7%増のアフリカや中南米がけん引し、世界最高消費量の更新に貢献しました。
国別では、総消費の約4分の1を占める中国が12年連続で1位を維持しましたが、景気減速の影響から前年比3.1%減少しました。アフリカ勢は南アフリカが315万キロリットルで12位にランクインしています。国別一人当たりの消費量でみると、東アフリカのセーシェル共和国が首位のチェコに次いで2位、南部アフリカのナミビアが5位、中部アフリカのガボンが11位とアフリカでのビールの人気の高さがうかがえます。その他、コンゴ、ボツワナ、南アフリカなどが名を連ねています。
地域別では、世界構成比34.0%を占めるアジアが、前年比1.3%減でしたが6,424キロリットルで7年連続の1位を維持しました。構成比6.8%のアフリカは、1,279キロリットルで前年比5.7%増の4年連続増加となりました。アフリカは直近10年ほぼ右肩あがりでビール消費量が増えています。現在、約10億人が暮らすアフリカ大陸では今後も人口が伸びるため、ビール会社の世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)がアフリカ市場に強い世界2位のSABミラー(英)を買収するなど、これからのビール市場の重要なカギとして注目を集めています。
●2014年 地域別ビール消費量 構成比
図:「キリンビール大学」レポート 2014年 世界主要国のビール消費量より