Memawoakye!!(メマヲマーチ!!)
西アフリカのガーナ共和国からおはようございます!
クリスマスイブ、郡役所のお仕事は半日で終わります。
同僚は10時半に出勤。
(始業時間は8時半)
クリスマスギフトを交換して30分後に帰宅されました。
その際、「また来年ねー!」と言われたので、
「あれ?来週も仕事あるんじゃなかったっけ?」
「あー多分来週は年末だから、ほとんど人来ないと思うよ。ばいばーい!★」
・・・まじか。
どうも、青年海外協力隊の小林愛鐘です。
そうそう、クリスマスギフトでチョコレートを渡していた。
初めてガーナ人がチョコを食べているのを見た、ガーナ生活3ヶ月目にして。
え?
と思ったそこのあなた。
そうです、
ガーナ=チョコレート
のイメージを今日!この場で!塗り替えてください。
ガーナ=カカオ
と。
そう、ガーナはカカオの生産国であって、チョコレートの生産国ではないんです!!
先日いつものように農家さんについて、畑に向かって歩いていると、茂みの中から何やらあまずっぱい匂いがしてきました。
覗き込むと地元のおばあちゃんが何やらどろどろしたものを収穫しているのが見えます。
じゃん!
こちらがとれたてホヤホヤのカカオ豆です。
これをバナナの皮に包み発酵。
その後乾燥させる。
はい、ここまでがガーナの人々のお仕事です。
私が出会った人はこれをMiloなどの大きな会社に売ると言っていました。
カカオは大規模プランテーションにはあまり向いていないと、本で読んだことがあります。
なので多くが小規模な家族農家さん。
カカオには固定価格買取制度が適応される。
その価格ははっきり言って高くない、とのこと。
農家が家族を養っていくだけの収入を得るのはなかなか難しく、そのため品質が落ちたりもするらしい。
この問題に取り組んでいる学生団体、「本当のガーナチョコレートを作るプロジェクト」の活動もとても興味深いところです。
唯一ローカルなお店でもよく目にするMade in Ghanaのチョコレートはこれ。
Golden Tree、パッケージもなかなかお洒落です。
開けてみると、さすがガーナ。
国旗の★マークがちゃんと入っています。
味はあまり甘くない、日本でカカオ80%とか90%のチョコレートが流行ったけど、あんな感じ。食感はちょいとざらざらしてて、あんまり滑らかではない。
このチョコレート、日本の板チョコと同じ大きさで5セディ(約150円)くらい。こちらの物価を考えると(ビニール入りの500mlの水が15円程度)、かなりいいお値段します。
一般の家庭の人々からするとなかなか手に入りにくい、贅沢品ですね。
農家さんとも、
ガーナは資源が豊富だけど「加工」ができねーんだよなー
なんて話をすることがしばしば。
加工のための機械を買ったりするにもかなりお金がかかる。
それに停電が多く年中暑いガーナが、「チョコレートの国」になるのはまだまだ先が長そうですね。
年内最後の記事、お読みくださりありがとうございました。
皆さま、よいお年を!
Akane Kobayashi
原文元:ガーナは「チョコレートの国」じゃなかった!? | W.W.J.world – http://wwj.world/