国際協力銀行(JBIC)は、2016年8月26日、ケニア共和国の首都ナイロビにて開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)において、モロッコ王国法人”Attijariwafa Bank”(AWB)との間で業務協力協定を締結しました。この協定によってJBICとAWBの協力関係を強化し、モロッコを始めとするアフリカ地域における日本企業の輸出・投資等の拡大を支援します。
モロッコ王国最大の商業銀行と覚書締結!協力関係を強化へ!
JBICは、ケニア共和国で開催されたTICAD Ⅵにおいて、2016年8月26日、モロッコ王国法人AWBと業務協力協定を締結しました。AWBは、資産規模ではモロッコ最大、アフリカ地域全体では第6位の商業銀行です。アフリカ域内のフランス語圏を中心とした24ヶ国で事業を展開しています。
モロッコにおいてJBICとAWBは、これまで”ジョルフラスファール5&6石炭火力発電プロジェクト”や”サフィ石炭火力発電プロジェクト”など、日本企業が参画する大型インフラ事業において協調融資を行うなど、緊密な関係を構築しています。日本企業のアフリカ市場への関心が高まりつつある中、西アフリカ地域で積極的かつ戦略的に営業展開を行うAWBとの協力関係を一層強化することは、日本企業の新規ビジネス機会の拡大に繋がることが期待されます。
公的金融機関として、TICADで示されたアフリカへの取り組みを支援!
2013年に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ)において、日本政府は2013年から2018年までの5年間で、最大3.2兆円の官民の取組みでアフリカの成長を支援するとの基本方針を表明しました。また、2016年8月27日と28日に東アフリカのケニアにおいて開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)では、これまでの支援を更に強化する方針が示されました。
この様な日本政府の方針に伴い、JBICとAWBは協力関係を一層強化することで、モロッコを始めとするアフリカ地域における日本企業の事業拡大への貢献を目指しています。JBICは今後も、日本の公的金融機関として、アフリカ地域における日本企業のビジネス展開を、金融面からサポートしていきます。
記事提供元:モロッコ王国最大の商業銀行Attijariwafa Bankと覚書を締結
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