先日、アフリカの西部に位置するガーナの大都市”クマシ”にあるスタートアップの為のインキュベーションセンターを訪問してきました。まずはお互いの自己紹介とどんな施設なのかを知るのが目的でしたが、とてもワクワクする訪問となりました。
まずは、Kumasi Hive 。現在は10社程のスタートアップが所属するインキュベーションセンターで、主にもの作りに力を入れている企業が入っています。技術的な支援はMIT等が行っているようであり、また近くKUNSTの学生等とも協力し合っているとの事でした。
作業場を見せてもらうと、プロトタイプのロボットを作っている方がいらっしゃったので、少し動作を見させてもらいました。リモコンが段ボール箱であっても、ちゃんと作動してロボットが動くのには感動しました。具体的にこれで何をするのかはわかりませんが、いつかもっと大きいもので応用出来る様になると面白そうです。
そして、別の作業場に連れて行ってもらうと、そこには2台の3Dプリンターが!さすが、MIT。
そして、その目の前には気になるものが。。。
これは。。。
「3Dプリンターだよ!俺たちがe-wasteから作ってるんだよ!」と!!!!
びっくりしました。何と、ガーナにある電子機器類の廃材から3Dプリンターを作っているだなんて。
何だか驚きすぎて、嬉しすぎて鳥肌が立ちまくりでした.
そして、良くパーツを見て見ると。。。
なんと、このパーツも3Dプリンターで作ったと言うのですね!!!あっぱれです!
今まで3Dプリンターと言われても、「ふーん」って感じでしたが、今日はその可能性に多いに刺激を受けました。たぶん素材はPS系なのでそこまで強度はないですが、壊れても直にスペアパーツがつくれるから大丈夫。勉強になりました。
ガーナにも色々面白いスタートアップがありますので、今後個別に話を聞きに行きたいな〜と思います!
3Dプリンターは、ほしい部品を特別な型を必要とせず、簡単に作れるという利点がある反面、材料が特殊で高価な印象があります。
材料の維持は、寄付でまかなっているのでしょうか?
コメント有難うございます。
材料の調達についてKumasi HiveのFounderに聞いてみました。
材料はABSやPLAが多く、値段はフィラメント上でUSD25-30/kgほどとの事です。
調達規模が小さい為、どうしても単価としては高くなってしまう様です。
一方で、Ghana国内でリサイクル品のフィラメントも作るチャレンジもしているとの事でした。
材料の支払いについては、一部ドナーからの資金が使われている様ですが、Kumasi Hiveの
Userからの資金で賄おうと努力をしているそうです。
Start-upsがプロトタイプを作る段階では道具も材料も無料で使うことができますが、商品化する
段階では使用料を支払う仕組みになっているとの事でした。
まだまだ商品化までできているStart-upsは少ないそうですが、今後はエコシステムを作って
ドナーに依存しない運営を目指して行きたいそうです。